中国広州市の「羊城晩報」によると、海南省のあるネットユーザーがSNSに投稿した動画の中で、「子どもが安価な肉ジャーキーを食べたあと、床に食べかすが大量に落ちていた。ところが、その後さらに驚くべき光景を目にした。匂いにつられて集まってきた大量のアリがそれを食べた直後、短時間で次々と死んでいった」と述べました。

 投稿者は気になって肉ジャーキーのパッケージ裏面を確認しました。そこには、エチルマルトール(香料)や亜硝酸ナトリウム(保存料)が含まれていると記載されていました。

 中国メディア「大象新聞」はこの現象について分析し、エチルマルトールの甘い香りがアリを引き寄せ、亜硝酸ナトリウムが細胞の酸素運搬能力を阻害してアリを窒息死させた可能性があると報じました。この組み合わせは、市販の殺虫餌剤と似た原理だというのです。また、食品添加物の安全基準は人間の代謝能力を前提に設定されている一方で、アリは体重がおよそ5ミリグラムと極端に小さく、代謝速度も非常に速いため、人間には安全とされる量でも致命的になり得ると説明しています。

 「羊城晩報」はまた、亜硝酸ナトリウムについて、「肉製品によく使用される保存料であり、ボツリヌス菌の繁殖を抑え、保存期間を延ばし、肉の色を鮮やかに保つ役割がある」と報道しました。通常の範囲で使用される限り安全性に大きな問題はないとされていますが、特定条件下では発がん性物質「ニトロソアミン」に変化する可能性があり、過剰摂取すると中毒や命に関わる危険もあるとされています。

 専門家は、「このような添加物の多いおやつは、子どもが長期間食べ続けるべきではない」と警告しています。子どもは肝臓や腎臓の代謝機能がまだ未発達であり、こうした添加物まみれのお菓子を長期間大量に食べ続けると、添加物が体内に蓄積し、肝腎機能への負担増加や成長発育への悪影響につながる可能性があるというのです。

 この動画はX上でも大きな議論を呼びました。
 「これはさすがに怖すぎる。頭皮がゾワッとした。もう食べたくない」
 「食品安全の問題として本当に心配。保護者が早く気付いてよかった。すぐ検査に出すべきだし、関係部門にも通報した方がいい」
 「だから自分は中国製のお菓子を一切買わない」
 「ネットで買ったアリ駆除剤ではアリが死ななかったのに、子どものおやつで死ぬとは思わなかった」
 「アリが死ぬなら、人間も食べ続ければいずれ問題が起きる。慢性的な中毒みたいなものだ」
 「高塩分・高添加物のおやつを長期間食べれば、子どもの肝臓や腎臓に負担をかけ、味覚の発達にも悪影響が出る」
 「アリが亜硝酸ナトリウム入りの食べかすを食べて死ぬなら、こんなものを子どもに食べさせて大丈夫なのか?」
 「今の時代は、お互いに毒を食べさせ合っているようなものだ」
 「今は外敵に侵略されなくても、自分たちで自分たちを壊していける時代になった。何を食べれば安全なのかわからない。それなのに誰も管理していない。生まれて間もない子どもが重病になる。毎年消費者の日の時だけ騒ぐ」
 「新型アリ駆除剤を発見した」
 「家にアリが多いんだけど、このお菓子のブランド教えてくれない?駆除用に買いたい」
 「今売られてる安いお菓子はだいたい全部使えるんじゃない?」

 また最近、中国SNS上では「福建省漳州市で、複数のヤマモモ買取業者が違法な防腐剤や正体不明の超甘味添加物を使用している」という話題も急速に拡散し、人々の不安をさらに高めています。

 毎年5月になると、福建省漳州市の浮宮鎮や白水鎮ではヤマモモの出荷シーズンが始まります。ある集荷場では、1日で500キロ以上、多い時には2500キロ以上を出荷することもあるといいます。

 しかし最近、「新京報」や「新民晩報」など中国メディアは、漳州市の複数の集荷場で、防腐剤「デヒドロ酢酸ナトリウム」にヤマモモを浸していたほか、正体不明の超甘味添加剤が大量使用されていたと報じました。これらの甘味料のパッケージには、「砂糖の8000倍の甘さ」と大きく書かれていましたが、製造元も製造日も成分表示もない典型的な違法商品だったといいます。問題のヤマモモは主に上海や浙江省方面へ出荷されており、浙江省嘉興市や上海の卸売市場、ECサイトなどに流通しているとされています。

 作業員たちは、「自分では絶対に食べない」と話しながらも、作業は続けていました。また、業者側は抜き打ち検査対策として、あらかじめ薬剤処理していないヤマモモを数箱用意し、印を付けて保管しているといいます。検査が来た場合は、その「薬剤未使用のサンプル」だけを提出するというのです。

 専門家によれば、デヒドロ酢酸ナトリウムは肝臓や腎臓の代謝機能を損傷し、内分泌系を乱す可能性があります。また、正体不明の甘味料にはサッカリンナトリウムやチクロなどが過剰に含まれている可能性があり、長期間摂取すると神経系へのダメージ、めまい、頭痛、記憶力低下などを引き起こし、特に青少年の発育への影響が懸念されるとしています。

 福建産ヤマモモへの薬剤使用問題が明らかになると、「中国の果物は本当に安全なのか」という不安が一気に広がりました。その後、ネット上には大量の動画が投稿され、ライチや桃までも薬剤に浸されているほか、スイカに薬剤が噴霧されている様子まで映し出されました。

 5月23日には、X上で「福建省の桃にも甘味料が添加されている」との投稿が拡散されました。

 最近、あるブロガーが福建省アモイ市で、販売前の桃を甘味料に浸している商人たちの様子を撮影しました。動画の中で商人はこう語っています。「ほとんどの店がこうやって浸しているよ。もちろん大量に食べれば体に悪い。でもコストを大幅に減らせるのだ。甘味料1袋は約400円(20元)なのに、砂糖50キロ分の代わりになる」

 こうして甘味料入りの薬液に浸された桃が、その後、街中の果物店や夜市へ流れていくというのです。

 さらに複数の動画では、中国の商人たちがライチを水に浸し、その水面には白い物質が浮かんでいる様子も映っていました。中には、正体不明の白い粉を水に投入する映像もありました。ネットユーザーの中には、「保存性を高める薬剤ではないか」と疑う声も上がっています。

 この問題が拡散されると、多くの商人が動画を投稿し、「ライチを水に浸しているのは温度を下げるためだ」と弁明しました。しかし、その説明に疑問を抱くネットユーザーも少なくありません。

 実際、中国メディアは何年も前から、「ライチは腐りやすいため、収穫後に薬液へ浸されることが多い」と報じていました。最も多く使われているのはホルマリンだとされ、この薬液には弱い腐食性があり、子どもが食べると発熱を起こし、手足口病を誘発する可能性まであると指摘されています。

 また、山東省濰坊市では、スイカに正体不明の薬液を噴霧している様子を撮影した動画も拡散されました。ネット上では、「この夏、最初の人体実験台になるのは誰だ?」という不安の声まで上がっています。

(翻訳・藍彧)