最近、中国では南北を問わず広範囲にわたって異常気象や地質災害が頻発しています。暴風、雹(ひょう)、洪水、そして地震が立て続けに発生し、各地の住民の生活や農業に深刻な影響を与えています。

 中国北部では、陝西省で大気の状態が非常に不安定になり、荒れ模様の天気が続いています。7月19日の猛暑の後、同省各地の気象台は20日と21日に相次いで暴風雨、強風、雹、濃霧などの警報を発表しました。21日の午後には、咸陽市が引き続き雷雨と強風の警報を発表しています。咸陽市では最近、何度も雹の被害が報告されていました。地元メディアの報道やネット上の動画によると、21日午後5時40分頃、乾県の北部地域や永寿県などで突然卵ほどの大きさの雹が降り、地面が氷の層で覆われ、大量の木の葉が落ちるなどの被害が出ました。地元の農家は「もうすぐ収穫を迎えるはずだった果物が傷だらけになり、一年の苦労が水の泡になるかもしれない」と肩を落としています。

 礼泉県も同様に甚大な被害を受けており、地元の住民はネット上でその絶望的な状況を次のように訴えています。「私たちの村は大きな被害を受けました。大雨の後は見るに耐えない惨状で、果物の貯蔵庫は水で押し流され、家の中は30センチ以上も浸水してしまいました。」度重なる災害に対し、あるネットユーザーは思わずこう嘆いています。「今年の夏は悪い意味で驚きの連続です。台風の次は洪水、そして雹。今年の夏は人類を滅ぼす気なのでしょうか。」

 東部の沿岸地域でも、異常気象が大きな注目を集めています。7月20日の夕方には、浙江省寧波市で竜巻と見られる気象現象が発生しました。市民が撮影した動画には、巨大な雲の層から細長い漏斗(ろうと)状の雲が伸びて回転し続け、時には白い雲の塊の中に「龍のような黒く細長い筋」として現れるという、非常に恐ろしい光景が映っていました。地元の気象当局は当初、地面に接していない「漏斗雲」であると発表しましたが、市民が投稿した現場の写真や動画からは、この雲が最終的に江北区の村の付近で短時間ながらも地面に達していたことが確認されました。現場では暴風が吹き荒れて大木が倒れ、レンガの壁が崩れたほか、ベランダのドアが吹き飛ばされ、割れた窓ガラスなどの大量の破片が空中を舞いました。ある気象愛好家は、この竜巻の強さをEF0からEF1の間と推定しており、すでに地元の民家に被害をもたらしていると分析しています。

 一方、中国の南方および南西地域では地震が相次いでいます。7月20日の午後10時40分、広西チワン族自治区崇左市扶綏県でマグニチュード(M)3.7の地震が発生しました。震源の深さは10キロでした。南寧や欽州、防城港などの多くのネットユーザーがはっきりとした揺れを感じたと報告しています。北海市のユーザーは「3回揺れて、カーテンも動いた」と語り、平果市のユーザーは「スマホを置いて寝ようと横になったばかりだったが、はっきりと揺れを感じた」と恐怖を語りました。続いて、翌21日の午後7時43分には雲南省普洱市墨江県でM5.0の地震が発生し、こちらの震源の深さはわずか6キロでした。揺れは周辺地域にも及び、ネット上では「寝入ったばかりなのに地震警報が鳴り出して、飛び起きた」といった反応が寄せられ、さらには「今年は一体どんな年なんだ、恐ろしすぎる!」と驚きの声を上げる人もいました。

 7月に入ってから、中国の多くの地域で震源の浅い地震が頻発しています。雲南省のM5.0の地震に加えて、四川省宜賓市高県では7月8日の未明からの9時間以内に、2回のM5.0を含む10回もの地震が連続して発生しました。これにより家屋の壁に亀裂が入り、住民たちはパジャマ姿のまま深夜の路上に避難しました。ネット上の報告によると、この四川の地震の前には「空が血のような赤色に染まる」「魚が水面で跳ねる」といった異変も目撃されていたとのことです。このほか、青海省、新疆ウイグル自治区、雲南省の他の地域などでも、M3以上の震源の浅い地震が相次いで発生しています。

 最近頻発しているこれらの震源の浅い地震について、ドイツ在住の水資源の専門家である王維洛博士はインタビューに対し、今年5月に広西チワン族自治区で発生した2回のM5以上の地震や、最近中国で発生している複数の地震は、震源の深さがほとんど10キロ未満であると指摘しました。同氏は「震源の浅い地震が発生する原因は、一般的に人為的な要因であると考えられている」と述べており、この見解は、最近相次いでいる地震の原因について、人々のさらなる関心を集めています。

(翻訳・吉原木子)