2月23日12時12分、中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州ウイリ県でマグニチュード5.1、震源の深さは15キロの地震が発生しました。震央周辺では複数の村が影響を受けたとされています。この地域では過去5年間にも地震が何度も起きており、最大規模は2024年4月10日のマグニチュード5.6でした。今回の震央からは182キロ離れた場所で発生しています。

 ここ数日、中国各地で地震が続いています。

 2月20日14時28分には広東省陽江市陽西県でマグニチュード4.0、震源の深さは11キロの地震が起きました。地震の直後、陽江市の中心部や周辺地域でも揺れをはっきり感じたという声が広がり、関連話題はその日の微博のトレンド1位に急浮上しました。

 今回の震央は陽西県内にあり、震央から5キロ圏内には十数の村が点在しています。20キロ圏内にも複数の郷・鎮が含まれます。震央は陽西県の県城から約16キロ、陽江市中心部から約25キロの距離でした。

 地元の住民からは、SNSで揺れをはっきり感じたという投稿が次々に出ています。
 「ベッドでスマホをいじっていたら、急にグラッと揺れた。みんな感じなかった?」
 「深セン市が数秒揺れた。揺れがはっきりしていて、最初は気のせいかと思った」
 「怖すぎる」

 規模そのものは大きくなくても、震源が浅かったうえ、珠江デルタは人口が密集しているため、体感としては強く感じやすかったのです。

 香港でも揺れを感じた市民がいました。香港天文台はその日の午後、地震観測ネットワークが市民からの体感報告を確認したと発表しています。天文台には100人を超える市民から揺れの報告が寄せられ、揺れは数秒続いたということです。現時点では、けが人や大きな財産被害の報告は入っていません。

 また、2月17日の深夜には、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州の景洪市でマグニチュード4.6、震源の深さは10キロの地震が発生しました。震央は景洪市から約12キロ、昆明市からは379キロ離れていました。震央から5キロ圏内には複数の村が含まれ、20キロ圏内にも複数の郷・鎮が入っています。

 地元の住民からは、揺れがかなり強かったという声が相次ぎました。
 「建物が揺れて、壁から音がした」
 「トイレ中に揺れがはっきり感じたので、最後は逃げ出した」

 ネット上で拡散している動画では、地震の直後に住民の一部が慌てて屋外へ避難する様子が映っており、ホテルの使い捨てスリッパのまま階段を駆け下りる人までいました。

 ネットの書き込みも生々しいです。
 「シーサンバンナに着いたばかりで地震に遭って、怖すぎた」
 「ベッドが誰かに押されたみたいにグッと動いて、犬が狂ったように吠えだして、そのあと照明が揺れ始めた」
 「揺れは約5秒から6秒続いた」

 驚いて動けなくなった人もいたようです。

 さらにさかのぼると、2月8日には四川省で1日のうちに地震が2回起きていました。その日の午前11時01分、綿陽市北川県でマグニチュード3.3の地震が発生し、震源の深さは14キロでした。続いて午後2時06分にカンゼ・チベット族自治州瀘定県でマグニチュード3.8の地震が発生し、震源の深さは10キロでした。北川県では揺れを感じた住民がいたものの、物が落ちて壊れるような被害は出ていないとされています。一方、瀘定県の地震では成都市の中心部でも揺れをはっきり感じた市民がいました。

 北川県は、2008年の5月12日に起きた四川大地震で特に大きな被害を受けた地域の一つで、県城そのものが丸ごと移転した経緯があります。中国地震台網の速報データによると、この5年間で北川県の震央周辺200キロの範囲内では、マグニチュード3以上の地震が63回発生しました。瀘定県周辺はさらに地震活動が多く、この5年間で同じ範囲内にマグニチュード3以上の地震が124回起きています。うち2022年9月5日には、瀘定県でマグニチュード6.8の地震が発生しています。

 1月26日には、甘粛省甘南チベット族自治州ディエブ県でマグニチュード5.5の地震が発生し、震源の深さは10キロでした。複数の地域で揺れをはっきり感じたという声が出ており、甘粛省、陝西省、四川省、青海省、寧夏回族自治区などでも、揺れを体感した人がいたと報告されています。ある商店のオーナーは、「一部の家屋で壁が崩れたが、家族は無事だった」と投稿しました。西安市、蘭州市、西寧市などでは、「何度も揺れた気がした」、「10階にいて急に不安になった」、「スマホの警報に驚いて怖くなった」といった投稿も相次ぎました。

 甘粛省ディエブ県で地震が起きたとき、ある公共の場所で胸を打つ場面がありました。人々が慌てて逃げようとする中、ある女性が、椅子に座ったまま自力で歩けない高齢者に気づきます。彼女は引き返して高齢者の手を取り、数人の若い男性の助けも借りながら、その人を外まで連れて行きました。

 甘粛省ディエブ県のマグニチュード5.5の地震から、四川省、雲南省、広東省、新疆ウイグル自治区などで続いた一連の地震まで、関連する話題はSNSのトレンドに何度も上がり、人々の関心を集めています。

 専門家は、中国西部や華南の一部はもともと地震帯、もしくはその周辺に位置しており、中小規模の地震は地殻のエネルギーが放出される現象として珍しくないと指摘します。マグニチュード4前後の地震は規模としては大きくないものの、人口が密集した地域では体感がはっきり出るため、不安が一気に広がりやすいのです。

 地震のあと、ネット上では多くの人が真っ先にSNSを通じて、即座に揺れを感じたかどうかを互いに確認し合いました。誰がどこでどれくらい揺れたのか。そうした生の情報が、いまは一気に広がっていく大きなルートになっています。分析では、ここ数年でスマホの地震警報システムや各種プラットフォームが普及したことで、人々が地震情報にいっそう敏感になり、防災意識も高まったとみられています。

 各地で地震が続くさなか、中国北部では2月21日から強い寒気が一気に流れ込み、別の危機も重なりました。寒波に加え、吹雪、強風、砂嵐まで同時に押し寄せる形で、極端な天気がまとめて襲ってきたのです。

 21日の夜から22日にかけて、長江より北の広い地域で気温が4度から10度下がり、場所によっては14度以上の急降下になりました。さらに東北では、長春市が24時間で22度も下がったとされます。これと同時に、華北、東北、西北の広い範囲で強風が吹き荒れ、多くの地域で最大瞬間風速が8級から10級に達し、一部では11級を超えたという情報も出ています。

 この強風が、今年に入って最も広く、最も強い規模の砂ぼこりを運び、北京市、天津市、河北省を中心とするエリアと周辺の複数の省や都市にまで影響が広がりました。山西省大同市では強風のオレンジ警報に引き上げられ、恒山の観光地は黄砂で空がかすみ、強風で倒れた観光客がいたと伝えられています。各地の観光地は臨時休業が相次ぎ、ライトアップのイベントも中止になりました。北京市、大同市、フフホト市などの空港では、便の遅れや欠航も発生しています。

 さらに22日の天気予報では、砂ぼこりの先端がすでに長江沿いまで進み、上海市などの都市も砂ぼこりに包まれ始めたとされています。

(翻訳・藍彧)