「ねむい」と感じてしまい、仕事や勉強がうまくいかない時、ありませんか?コーヒーを飲んで目を覚まそうとする人が多いでしょう。しかし、コーヒーの中にあるカフェインを摂取しすぎると、体がカフェインを拒絶するようになるばかりか、コーヒー中毒になったり、体に悪影響を及ぼしたりする恐れがあります。そこで、コーヒー以外で目を覚ますヒントをいくつかご紹介します。
1.太陽の光を浴びる
一日の始まり、起きてからはまずカーテンを開けて、太陽の光を部屋に入れましょう。太陽の光は、体の中の睡眠に向かわせる作用のある「メラトニン」の分泌を抑制する効果がありますので、目を覚ますことに役立ちます。例えば、日中、太陽光に触れられる場所で仕事をすることや、昼休みに室外に出て太陽の光を浴びながら散歩をするも、目を覚ますことに役立つと考えられます。
2.しっかり朝食を食べる
忙しい朝で食パン一枚で済ましてしまう朝食になりがちですが、しっかりと朝食を食べれば、脳の働きがより良くなります。例えば、セロトニンの増加に役立つバナナを食べると気分をリフレッシュできるでしょう。アーモンドや鶏肉のようなチロシンを多く含む食品は、ドーパミンの生成に役立ちます。フラボノイドが豊富なオレンジジュースやリンゴジュース、ベリージュースなどを飲むことで、集中力が高まる効果が期待できます。
3.ビタミンB群を摂取する
ビタミンB群は、体の中の炭水化物(糖質)と脂肪をエネルギーに変えて、体を元気にしてくれます。ビタミンB群の欠乏は倦怠感、記憶力低下、頭の回転の低下につながります。そのため、習慣的にビタミンB群を含む全粒穀物、濃い緑色の野菜、果物、豆類、魚などを適量で食べると、疲労回復力が向上できると考えられます。
4.昼休みに昼寝する
昼休み中、10~30分の昼寝は、集中力向上と疲労回復、不安の軽減につながります。ただし、夜の睡眠に影響を及ぼさないよう、昼寝は夕方になる前にしておきましょう。
5.お茶を飲む
コーヒーと比べると、緑茶、抹茶、ほうじ茶などのお茶が含むカフェインがより少ないため、目を覚ます効果がありますが、中毒性になりにくいです。ただし、濃すぎるお茶はコーヒー並みのカフェインを含むので、カフェインの過量摂取にならないよう、濃すぎるお茶を避けましょう。
6.「花旗参茶」を飲む
北アメリカ東部原産のウコギ科の薬用植物「アメリカニンジン」。生薬としては「花旗参」「西洋人参」「広東人参」などとも呼ばれ、北米先住民は古くからその根と葉を薬草として用いていたそうです。疲労回復と記憶力向上、免疫促進などの効果が期待できる「ジンセノサイド」を含有するため、そのスライスなどをお湯に入れて薬膳茶として飲むと、目を覚ますのに役立つと考えられます。
以上、コーヒー以外に目を覚ますヒントをいくつかご紹介しました。いつものコーヒーに飽きてしまったら、これらのヒントを実践してみて、スッキリとした一日を過ごしましょう!
(翻訳・常夏)