日本の法輪功学習者は4月20日、神奈川県横浜市で集会とパレードを行いました。これは、1999年に中国・北京で起きた平和的な陳情活動を記念するとともに、中国共産党による迫害の即時停止を訴えるものです。

 パレードに先立つ集会では、法輪功学習者を支援する政治家が駆けつけ、応援の演説を行いました。20年以上前から法輪功学習者の救出活動などを支援してきた元衆議院議員の中津川博郷(なかつがわ ひろさと)氏は、日本の国会は「法輪功保護法案」を制定し、中国共産党を非難する決議を採択すべきだと呼びかけました。

 東京都江東区議会議員の二瓶文隆(にへい ふみたか)氏は、法輪功学習者に対し、様々な活動を通して日本国民に法輪功の真相を伝えるよう励ましの言葉を贈りました。

 午後1時半、法輪功学習者のパレードは桜木町の駅前広場から出発し、マーチングバンド「天国楽団」を先頭に横浜市内を行進しました。

 法輪功学習者は「法輪大法は素晴らしい」、「法輪大法は世界100カ国以上で愛されている」、「中共の悪魔を打倒しよう」、「中共≠中国」などの旗やのぼりを掲げていました。

法輪功学習者のパレード
法輪功学習者のパレード

 

マーチングバンド「天国楽団」
ーチングバンド「天国楽団」

 パレード全体は平和的で穏やかな雰囲気に包まれ、多くの市民が関心を寄せていました。スマートフォンで写真や動画を撮影する人々の姿も多く見られ、パレードに手を振って応える人もいました。

 道路脇では、2人の小さな男の子が何度もパレードに手を振り、法輪功学習者と拍手を交わすなど、和やかな場面も見られました。

 沿道でパレードを見ていた日本人夫婦は、熱心に写真を撮り続けました。男性は手にした法輪功の資料を見せながら、取材に対しこう語りました。
 「こういうパレードはとてもいいと思います。特に天国楽団の演奏は素晴らしかったですね。中国共産党のことは、私はよく分かっています。」

 中国出身の男性は、パレードの隊列を目にすると、思わず中国語で「私はあなたたちを支持します」と声を上げました。彼は「中国共産党による人権侵害の実態をよく知っています。でも、自分も迫害されるのが怖くて、なかなか声を上げられなかった。法輪功の皆さんの勇気には本当に敬服します」と語りました。

 オーストラリア出身の観光客の男性も、パレードに惹きつけられました。看中国の取材に対し、「法輪功について今日初めて知りました。天国楽団の音楽にはとても感動しました」と語りました。

 さらに、男性は法輪功に関する資料を受け取り、中国共産党による迫害の真相を聞きました。中国共産党の迫害により、中国では法輪功を自由に学ぶことができないこと、そして、数多くの法輪功学習者が迫害で命を落としていることを知り、非常に驚いた様子でした。

 「4.25陳情」は、1999年4月25日に行われました。当時、およそ1万人の法輪功学習者が北京の中南海にある陳情オフィスを訪れ、不当に連行された学習者の釈放を求めました。暴力的な手段を厭わない中国共産党に直面しながらも、「真・善・忍」の理念を堅持し、平和かつ理性的に訴える法輪功学習者の様子は、世界を驚かせました。

 しかし、中国共産党のトップだった江沢民は人々の願いを無視して迫害を指示しました。以来25年以上にわたって、非人道的な行為が中国本土で続けられています。2006年には、法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出される「臓器狩り」の実態が世に明かされ、中国共産党の人権侵害行為がより一層国際社会で非難されるようになっています。

 現在、法輪功に対する理解と支持は世界中で広がりを見せており、100以上の国と地域の人々に受け入れられています。

(報道・黎宜明、常夏/写真と動画撮影・丹丹、玉竹、唐木 衛)