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 BBCは3月31日、中国特派員のジョン・サドワース氏が中国を離れ、台湾に赴任したと発表した。中国外国人記者クラブ(FCCC)は同日、サドワース氏が中国大陸で中国共産党から圧力や脅威を受け、自身と家族の身の安全を脅かされたため、台湾への移住を余儀なくされたと発表した。

 サドワース特派員とアイルランド放送協会(RTE)の中国担当記者である妻イヴォンヌ・マリー氏は、3人の幼い子供を連れて中国で9年間駐在生活をしていた。彼の妻も最近中国での仕事を辞めた。彼と家族は3月23日に北京を離れ、空港に向かう間、中国の私服警察がずっと空港まで彼らを尾行していた。

 サドワース氏は2003年にBBCに入社し、2015年には上海、2018年には北京に派遣された。

 BBCによると、サドワース氏は新疆ウイグル自治区の人権問題の報道で何度も受賞しており、同氏の活躍を誇りに思っていると述べた。BBCの公式ツイッターは3月31日、「サドワース氏は中国当局が世界に知られたくない事実を暴露した。北京滞在期間中での受賞報道を誇りに思っている。彼は相変わらず中国ニュースを報道する記者である」とツイートした。

 しかし、中国共産党の公式メディアである「環球時報」は新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の起源や新疆綿事件などに関する真実の報道を「偏向報道」とし、中国共産党はサドワース氏のここ数年の報道をBBCによる「中国への攻撃」と称した。

 今年2月、英国情報通信庁(オフコム)は香港での抗議活動を不当に報道し、英国人が「罪を強引に認めさせられた」映像を報道したとして、中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)の英語ニュースチャンネルの英国での放送許可を取り消し、CGTNに罰金を科した。その報復として、中国共産党は、中国、香港、マカオでのBBCの国際ニュースの放送を禁止し、さらにサドワース氏への攻撃をエスカレートさせた。

 サドワース氏は、「ここ数ヶ月で状況は悪化し、中国共産党は公式メディアのプラットフォーム上で、BBCだけでなく、私個人への攻撃を全面的に展開している」と述べた。

 サドワース氏は、彼自身と撮影チームが中国で撮影しようとすると、監視・妨害・脅迫され、さらに法的措置をとると警告されたと述べた。

(翻訳・藍彧)