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 ラジオ・オーストラリアの報道によると、ハッカーグループは2020年末に上海のセキュリティ脆弱性のある警察サーバーに侵入し、110万件の上海警察の書類や監視記録を発見した。その中には、数万人の情報を収集した警察の監視リストや、上海を経由または旅行した5,000人以上の外国人の詳細や、さらには警察の情報提供者からの報告、顔や車の認識写真と出入国のデータが含まれている。

 同報道によると、これらの書類には、2017年以降に上海に出入国し、あるいは経由した5,000人以上の外国人のパスポートの詳細や写真が含まれているという。これらの人の中には、元オーストラリア外交官で国家評価局の局長であるジェフ・ミラー氏や、「メディアウィーク」のオーナーであるジャニス・マニング氏、さらには2歳のオーストラリア人の子どもなど116人のオーストラリア人が含まれている。

 オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のシニアアナリストで、中国共産党の監視に関する国際的な専門家であるサマンサ・ホフマン氏は、「これらの書類は中国共産党が開発したより大きな公共安全保障と監視システムの一部である。中国共産党の監視システムは、外国人が中国を経由や旅行した際の情報を把握している証拠がある。中国共産党の安全部門は、中国を旅行する如何なる人をも追跡することができる。これらの情報は最終的に、顔認識、ビッグデータ、人工知能などの技術を使って、人々を監視する中国共産党最大の映像監視システム、『天網』と呼ばれるシステムに投入され、中国の集団監視システムの一部である」と述べた。

 ソフィー・リチャードソン氏(国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ中国部長)は、これらの書類は、「中国当局が密かに国民の膨大なデータを収集している」ことをさらに示唆していると述べた。

(翻訳・藍彧)