2019年、香港市民は「逃犯条例」改正案に反対する運動の中で「天滅中共」のスローガンを掲げました。(イメージ:NTDTV スクリーンショット)

  2020年6月の始め頃に、中国共産党中央党校の元教授・蔡霞氏(※1)が習近平の解任についての内部発言の録音がネット上で公開され、大きな反響を呼びました。その中で蔡霞氏は、「中国共産党は『政治的ゾンビ』であり習近平はギャングのボスになった…。我々はこの体制が自由落下して行くのを目の当たりにするだろう。ハードランディングし、社会が崩壊し、すべてゼロから再スタートするだろう」と衝撃な発言をしました。

 最近、中国では習近平の「総加速師」というあだ名が密かに流行し、日本でも知られるようになりました。

 米国への対抗路線香港の国家安全法の強行採択南シナ海での主権の主張中印の国境を巡る衝突台湾に対する武力脅迫など、強硬策を次々に打ち出す習近平が中国の進む道をますます加速させています。

 習近平政権は一体どこに向かって加速しているのでしょうか? 蔡霞教授が示唆するように、習近平政権は落体の法則に則って、墜落モードに入っているのではないかと見られています。

 昨年、香港市民は「逃犯条例」改正案に反対する運動の中で「天滅中共」のスローガンを掲げました。

(イメージ:NTDTV)

 「天滅中共」の四文字は「神様は中国共産党を滅ぼす」と言う意味で、最も早く打ち出したのは法輪功修煉者でした。

 神様を信じ、「真・善・忍」に基づいて修める法輪功修煉者は中国共産党から20年以上も激しく弾圧され続けて来ました。修煉者から見れば、マルクスを信奉する中国共産党はただの政党ではありません。

 大紀元メディアグループが出版する『悪魔が世界を統治している』という本の中に、共産主義について、このように書いています。

『悪魔が世界を統治している』のリンク:https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54642.html

 「共産主義は決して一種の思想や学説などではなく、人類が解決策を求めたときに失敗した試みでもない。それは悪魔であり、その名を共産邪霊といい、『憎しみ』と宇宙の低い次元に存在する様々な腐敗した物質によって構成されている。それは元々一匹の蛇であり、表面の空間における表れは一匹の赤い龍である。それは正しい神様を敵視するサタンと協力するだけにとどまらず、低い次元の霊体や魔を利用して人間世界を乱してきた。

 この邪霊の最終目的は人類の破滅である。神様が衆生を救うためにこの世にやってきた最後の時期に、神様に対する信仰心を失わせ、神様と伝統に背反するまで道徳を堕落させ、神様の教えと導きを理解できないようにすることで、人類が最終的に淘汰されるように仕向けることだ」

 共産党主義のマニフェストと呼ばれる『共産党宣言』の冒頭には、「ヨーロッパに幽霊が出る――共産主義という幽霊である」(※2)と書かれ、また、「一つの妖怪がヨーロッパを歩き回っている――共産主義と言う妖怪が」(※3)とも訳されています。

 つまり、著者のマルクスとエンゲルスは自ら共産主義が幽霊か妖怪だと明言しているのです。

 偽善性、欺瞞性に満ちた共産主義は人類を破滅するという、究極の目的を持つ悪魔です。神様は必ず共産邪霊を滅ぼす、と信仰心のある人々は信じています。共産主義を信奉する習近平政権は今「四面楚歌」の局面に陥り、自由落下の加速度で墜落して行く構図となっています。もがけばもがくほど、加速して墜落して行くことは間違いないでしょう。
 
(※1)中国共産党中央党校は中共中央委員会に直属し、中共の高級幹部を養成する機関である。蔡霞氏は当校の元教授で、その後アメリカに移住。
(※2)『共産党宣言』 大内兵衛、向坂逸郎訳、岩波文庫、1971
(※3)『共産党宣言・共産主義の諸原理』 服部文男訳、新日本出版社 

(文・一心)