最近、中国の市民社会では体制に対する強い不満や反発のシグナルが頻繁に見られるようになっています。多くの人々が、これを深刻な社会変動の前兆かもしれないと捉えています。例えば4月18日には、ある中国人男性が白紙に黒字で書かれた大きな紙を掲げ、現体制を公然と告発する動画がネット上で拡散され、大きな注目を集めました。彼は動画の中で、「一部の独占体制がルールを無くし、環境が恣意的に破壊され、国民の生活が度々軽視されています。こうした乱れた現状は、『国民のために政治を行う』という政府本来の目的に反しています」と率直に指摘しました。
この動画はすぐにプラットフォームの検閲を受け削除されましたが、ネット上では共感の輪が広がり続けています。中国本土のネットユーザーからも次々と書き込みが寄せられ、この男性の行動を「大義ある振る舞い」「誰よりも先に立ち上がる勇気」、そして「気骨ある知識人」「社会の進歩を推し進める勇敢な人物」と称賛する声が上がりました。同時に、海外のXユーザーたちの間でも熱心な議論が交わされています。「中国共産党の価値観は、単に壁に貼られたスローガンに過ぎず、実行する気など最初からないのだ」「問題を解決するよりも、問題を提起した人物を排除する方が早い。」という冷ややかな意見が飛び交いました。こうした現象は、一般市民が政府の公式見解に対して深い不信感を抱いており、反発の声が日に日に増している現状を映し出しています。
実際、中国の主要なSNS上では、より過激で捨て身とも言える言論が絶えず現れています。4月上旬、中国国内のショート動画アプリ「抖音(TikTokの中国国内版)」で、あるユーザーが公然と体制に挑むような発言を行いました。「いざという時に恐れず行動できる、命知らずの荒くれ者たちをネット全域で探しています。一緒にチームを組みましょう」と呼びかけたのです。驚くべきことに、明らかな武装蜂起のニュアンスを帯びたこの投稿は、瞬く間に数万回の「いいね」と1万件以上のコメントを集めました。コメント欄では呼応する意思を示す人が相次ぎ、中には大量の退役軍人も含まれていました。海軍陸戦隊、武装警察部隊、または戦略ミサイル部隊に所属していたと名乗るこれらの元軍人たちは、「世間の冷たさを思い知った」「かつて、他人の犠牲の上に肥え太る特権階級を守るために身を捧げてしまったことを後悔している」と次々と吐露し、正義のためであれば絶対に参加したいと明確な態度を示しています。このような底辺で苦しむ人々の感情の爆発は、生活苦に直面する一部の民衆の絶望と決意を浮き彫りにしています。
水面下で渦巻く組織化の呼びかけに加え、イデオロギーに対する直接的な批判もネット上に蔓延し始めています。ある抖音の女性配信者は、動画内で直接「反人類的な暴行」という字幕を出し、鋭い言葉で体制を問い詰めました。「私たち中国人の先祖は、この土地で数千年も生活してきました。ここは私たちの場所です。あなたたち共産党に『解放』してもらう必要などありません。あなたたちが口にするいわゆる解放とは、水路を建設するために農地を強制収用するのと同じことです」という彼女の発言は、大量のネットユーザーから賛同と「いいね」を獲得しました。さらに極端な例として、ショート動画のコメント欄で「中華民国国歌」という言葉に託し、「共産党打倒」「近平逮捕」「中国解放」などのスローガンを露骨に書き込むユーザーもいれば、全く憚ることなく「習近平退陣」と大きな文字で打ち込む者さえ存在しています。
日に日に高まる民間の反発感情を前に、多くの時事評論家たちは中国政権の先行きに対して悲観的な予測を行っています。時事評論家の「文睿」氏は自身の文章の中で、体制内部はすでに大きく混乱していると分析しました。軍高官の粛清やトップレベルの科学技術専門家の排除から、外交面で隣国を刺激する行為、さらには経済面で民衆から搾取し尽くすことまで、様々な極端な行動が見られます。同氏は、これらが一つの利益集団が崩壊へ向かう前の「末期的な加速状態」を浮き彫りにしていると指摘し、中国古代の歴史書.春秋左氏伝「天が滅ぼそうとする者は、まずその人を狂わせる」という古い格言の通りだと述べています。
同時に、中国の社会問題などを扱うメディア『民生観察』の評論記事も、制度的な側面から現状を分析しています。最近の軍高官の逮捕などに代表される一連の政治的動揺は、中国共産党がこれまでの「制度的な集団指導体制」から、「ルールのない個人独裁体制」へと完全に変質したことを示していると指摘しました。同記事は、個人独裁の完成は、まさに独裁政権が自滅し始める起点でもあると強調しています。歴史を振り返っても、いかに盤石に見える個人独裁であっても、最終的には内部からの空洞化を免れません。そして、この空洞化が限界点に達した時、ほんのわずかな衝撃であっても、巨大な政権が全面的な崩壊を迎える可能性があると警鐘を鳴らしています。
(翻訳・吉原木子)
