4月18日(土)、鎌倉芸術館大ホールで神韻(シェンユン)芸術団による公演が昼夜2回にわたり開催され、会場は大きな感動に包まれた。
初めて触れる「本物」の迫力
友人3人で訪れた特選ギフト販売会社代表の清川洋美さんは、初めて生で神韻を鑑賞した感動をこう語った。
「以前テレビで少し拝見したことがありましたが、やはり生で見る迫力とパフォーマンスの素晴らしさは格別です。踊りはもちろんですが、特に歌声が深く心に響きました」
その友人の丸子みどりさんも、念願の初鑑賞であった。
「以前からこの公演を知っていて、ずっと行きたいと思いながら機会を逃していました。今回ようやく足を運ぶことができ、その素晴らしさに感激しています」
特に、バックスクリーンと舞台の踊り手が一体になる演出に驚いたという。
「映像の中に吸い込まれるように入っていく演出が、本当に見事でした」と笑顔を見せた。

衣装と舞に見る「天の文化」
アパレル関係の仕事に携わる荒井由美子さんは、職業柄、衣装の美しさに目を奪われたという。
「とにかく衣装の色合いが美しい。舞うたびに衣装が生きているような躍動感があり、見ているだけで心が弾み、自分も踊りたくなってしまいました」
特に、天女が長い袖をなびかせる「水袖(すいしゅう)」の演目が印象に残ったと振り返る。
また、神韻が掲げる「人は神から来た」というメッセージにも深く共鳴したという。
「仕事の中で『自分とはどういう存在なのか』と自問することがありますが、今日のメッセージはすっと心に入ってきました。ここに来た意味があったと感じます。求めていた答えが、天の理(ことわり)につながったような感覚です」と静かな確信を込めて語った。
母への贈り物――80代の鍼灸師と保育士の娘

娘からのプレゼントで来場したのは、80代の鍼灸師谷良子さん(母)と保育士の脇本登希子さん(娘)だ。
「素晴らしく、感動しました」と語る母の谷さんは、舞台からあふれるエネルギーに圧倒されたという。
「皆さんのパワーがこちらまで伝わってきて、元気をもらえました」とほほ笑んだ。
法輪功への迫害を描いた演目について、谷さんは以前に関連書籍を読んだことがあると明かし、「まだ迫害が続いているのかと胸が痛みました。中国の現状について深く考えさせられます」と語った。
娘の脇本さんは、保育士の視点から「音楽と踊りが洗練されていて、すべてが感動的でした。平和な世界のために、安心して生活できる子どもたちが一人でも増えてほしい」と思いを寄せた。
多様な層から寄せられる称賛の声
会場には他にも多様な観客が詰めかけた。
フラダンス経験者の女性は「踊り手全員の動きが完璧にそろう精度に舌を巻きました」と語り、3回目のリピーターとして来年の来場も「必ず来たい」と話した。
中国語を学ぶ女子大学生は「中国の文化や思想への理解を深める良い機会でした。水袖を使った舞踊がとても美しかったです」と述べた。
また、YouTubeを見て訪れた60代の夫婦は「これほどの芸術が中国国内で上演できないという事実に驚きました。舞台を通じて初めて知る社会的背景もあり、非常に考えさせられました」と語った。
古都・鎌倉に響く普遍のテーマ
今回の舞台となった鎌倉は、12世紀末に源頼朝が幕府を開いた、日本の歴史と仏教文化が息づく古都である。鶴岡八幡宮や鎌倉大仏、そして禅宗を象徴する鎌倉五山など、精神文化の拠点が数多く点在する。伝統と自然が共存するこの地で、失われつつある中国伝統文化を現代によみがえらせる神韻が上演されたことには、深い意義がある。信仰・芸術・自由という普遍的なテーマは、古都の静けさの中で、観客の心により深く染み渡ったようだ。
(取材報道/写真撮影:勅使河原 英莉、黎宜明)
