中国共産党による生体臓器摘出の問題は、長年にわたって国際社会の関心を集めてきました。10月6日、中国のSNS上では、行方不明者を探す投稿が次々と掲載され、わずか22日間で107人が失踪したことが明らかになりました。この異常な数字に、多くのネットユーザーが「恐ろしすぎる」「背筋が凍る」と衝撃を受けています。
11月5日、中国の動画投稿サイト「抖音(ドウイン)」のブロガー「牛哥」は、「2025年10月2日から17日までの失踪者名簿の一部」を公開しました。名簿にはびっしりと名前が並び、その多さに誰もが息をのむほどでした。ブロガーは「この数字を見てどう思いますか?わずか1か月でこれほど多くの子どもが消え、一度失踪すればもう見つからないのです」と語っています。動画によると、10月2日から17日までの16日間で77人、20日から21日までの2日間で11人、24日から27日までの4日間で19人が失踪。つまり、10月の22日間だけで合計107人が行方不明になっており、その多くは子どもでした。最年少はわずか5歳、最年長は56歳。河南省では、母親(40歳)と5歳の子どもが同時に姿を消すという衝撃的なケースも報告されています。
ネット上では、「人身売買ではなく血液型で狙われているのでは」「無料の健康診断は『獲物探し』では?」「出生数が300万人しかないのに、まだ奪うのか」「これはもう『仕入れ』だ」「どの富豪が『パーツ』を探しているんだ」「若い命ばかりが消えていく、恐ろしい」といったコメントが相次ぎました。
10月22日には、別のドウインブロガー「洪刚」が、黒竜江省ハルビン市で10月中旬に失踪した23歳の女性・徐嘉哲さん、24歳の男性・劉瀚文さん、双鴨山市の35歳男性・蔡暢さんの3人が依然として見つかっていないと報告。さらに11月5日には、湖南省岳陽市の24歳女性・劉佳さんが散歩中に失踪し、同省懷化市の33歳男性・蒋偉華さんは配達中に行方不明、四川省成都では33歳の女性がトイレに行ったまま戻らなかったと投稿されました。1週間前には、広西チワン族自治区貴港市の3人のいとこ(24歳、16歳、15歳)が雲南省普洱で同時に消息を絶ったという情報も公開されています。
ブロガーのアカウントには、若者や未成年の行方不明者を探す投稿が次々と掲載され、最近失踪した人もいれば、数か月経っても見つからない人もいます。その数と内容の異常さに、見る者は強い不安を覚えざるを得ません。
こうした異常な現象の背景について、『大紀元』の報道では、江蘇省出身の反共活動家エリック・MY氏が証言を寄せています。彼は官僚の家系に生まれ、中国共産党体制内で勤務していましたが、人々を抑圧する現実に耐えきれず離脱したといいます。
エリック氏によれば、中国には世界最大規模の監視システム「天眼(テンイエン)」が存在し、理論的にはどんな失踪者でも見つけられるはずだといいます。「写真や名前さえあれば、数千万台の監視カメラが数秒で位置を特定できます。子どもでも大人でも、隠れる場所なんてないのです」と語りました。
それにもかかわらず、失踪した子どもたちは見つからない。理由を尋ねると、彼は静かにこう答えたといいます。「理由は単純です。すでに臓器を摘出されているからです。私たちが天眼で追跡しようとしても、上層部が許可を出さない。法制部が『調べるな』と言うんです。臓器摘出を主導しているのは政府自身だからです。」
さらにエリック氏は、「30〜40歳の大人の場合は追跡できることもありますが、子どもや若者の失踪については絶対に調べさせません。若い臓器こそが最も高値で取引されるからです」と明かしました。
「正直に言えば、中国の多くの人はもう気づいています。なぜ、これほど監視が厳しい国で、子どもだけが見つからないのか。その背後には『見えない力』が働いている。もはや秘密ではありません。共産党には1億人の党員がいて、その中で“供給源”として利用される人間が一定数必要なのです。」
今年9月の軍事パレード「九三閲兵」で、習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が交わした「臓器移植」と「150歳寿命」に関する会話も波紋を広げました。動画の中でプーチン大統領の通訳は「生物技術の発展により、人間の臓器は何度も移植可能となり、若返りや長寿も夢ではない」と語り、習主席は「今世紀中に人は150歳まで生きられるだろう」と応じています。
この発言は、中国指導部が異常なまでに「長寿」と「臓器」に執着していることを象徴しています。実際、中国人民解放軍の301病院は最高指導層専用の医療機関として知られ、その内部では「981首長健康工程」と呼ばれる特別プロジェクトが進行しており、「寿命150歳」を目標に掲げているといいます。自由アジア放送によれば、2019年にこの計画の広告が一時SNS上に掲載されたものの、すぐに削除されたと報じられました。
いま中国各地で相次ぐ大規模な行方不明事件をめぐり、国民の間では「臓器目的の拉致ではないか」という疑念が急速に広がっています。1999年に中共が法輪功への弾圧を開始して以来、法輪功学習者から生体臓器が摘出されていたことは、多くの証言によってすでに指摘されてきました。当初は信じ難いとされたその疑惑も、一般市民の子どもや若者、家族までもが次々と失踪する現実を前に、今や誰もが否定できなくなりつつあります。
この恐ろしい闇は、もはや特定の人々だけでなく、私たちすべてのもとへ静かに忍び寄っているのかもしれません。
(翻訳・吉原木子)
