最近、「大崩壊が近づいている」というタイトルのネット記事が、中国のインターネット上で強い共感を呼んでいます。徹底的な検閲や削除を受けているにもかかわらず、そのスクリーンショットはWeChatのモーメンツなどのSNSで拡散され続けており、長年抑え込まれてきた無数の人々の心の声を代弁しています。

 この記事では、中国が現在直面している問題は一時的なものや局地的な困難などではなく、1949年建国以来の、未曾有の規模となる統治システム不全であると鋭く指摘しています。

 異様な政治的緊張から、悪化の一途をたどるマクロ経済に至るまで、不動産市場、株式市場、債券市場、そして地方財政が急激に揺れ動き、破綻の危機に瀕しています。同時に、失業率の上昇、製造業の縮小、国民や出稼ぎ労働者の収入激減など、あらゆる兆候が今後の大規模な政治・経済・軍事的な動乱を予兆しています。国家は避けられない形で制御不能な状態に陥りつつあります。

 このような動揺の根源は、国家の統治システムの深刻な機能不全にあります。前例のない政府機関の弱体化と党中央への極端な権力集中、加えて軍内部の粛清と絶え間ない軍備増強が、体制の内外に極度の不安をもたらしています。

 経済の低迷、高止まりする失業率、司法の不公正、そして政治の腐敗が、多くの民衆を精神的な限界へと追い詰めています。記事は、これら様々な異常事態が政府の指導力と統制力の急速な喪失を如実に表しており、社会全体がかつてないほどの不条理に陥っていると率直に指摘しています。

 この記事がこれほど広範な共感を呼んだのは、まさに現在の社会の痛切な問題を正確に突いているからです。

 時事評論家の「新高地」氏は、この記事が拡散され続けていること自体が、大衆が目を覚まし、焦りを抱いていることの証拠であると指摘しています。

 また、米国に亡命中の人権派弁護士、周君紅氏も、中国がこの大動乱から抜け出すための最も効果的な方法は、言論の自由を認め、真実を語れるようにすることだと呼びかけています。

 しかし、強力な政治的弾圧の下で、底辺の民衆はもはやいかなる幻想も抱いていません。あるネットユーザーが話すように、政府の公的な信用はとうの昔に消え失せており、民衆は無駄な犠牲になることを望まず、ただこの政権が混乱の中で転落していくのを静観するしかないという状況です。

 こうした忍耐の限界に達した人々の怒りは、最近ネット上で広く出回っているある動画の中に如実に表れています。

 動画の中で、ある男性は逮捕されるリスクを冒しながら、社会の不公正と混乱を怒りとともに糾弾し、この国はすでに未曾有の危機的状況にあると直言しました。彼は、権力者が国有資産を食い物にして一部の人間で富を独占する一方で、一般の庶民は重い医療費や教育費の負担、さらに食品の安全面での不安に耐え忍ばなければならないと告発しています。

 彼はさらに絶望的な様子で、人口減少に転じた今、このような搾取をこのまま放置すれば、いずれ底辺の庶民は生活苦のあまり自ら命を絶つしかなくなるだろうと悲痛な声を上げています。

 民間の不満の声と内部の危機的状況は、国際社会からのマクロな分析と一致するものでもあります。米ワシントンの著名なシンクタンク、ハドソン研究所は2025年に「共産主義後の中国、ポスト中共時代への備え」という重要な報告書を発表しました。

 同研究所の中国センター所長である余茂春氏が中心となって執筆し、多分野の専門家が共同でまとめたこの報告書は、深刻な政策の誤りにより、中国政府が経済の急激な悪化、人口の高齢化、不動産危機、そして若者の高い失業率といった重要な内部の課題に直面していると指摘しています。

 同時に、官僚機構の腐敗と非効率は国民の信頼を完全に失わせ、国際的には欧米諸国との貿易摩擦やグローバル・サウスに対する威圧的な外交により、その影響力を深刻に失わさせています。

 報告書は、現政権が過去に何度か危機を乗り越えてきたとはいえ、内憂外患の状況下において、政権の突然の崩壊も決して非現実的なシナリオではなく、国際社会はこれに備え、中国の民主主義体制への平和的な移行を後押ししなければならないと強調しています。

 今後の中国は、間違いなくさらに厳しい試練に直面するでしょう。高圧的な政治、低迷する経済、そして各階層の不満が何かのきっかけで爆発すれば、制御不能な事態へと発展しかねません。歴史が示すように、為政者への信頼の喪失は、しばしば社会の劇的な変化や再編の前兆となるのです。

(翻訳・吉原木子)