9月13日と14日、日本の法輪功学習者は神戸と大阪でパレードを行い、中国共産党による非人道的な迫害の実態について訴え、弾圧の停止を求めた。複数の地元議員が駆けつけ、激励のエールを送った。沿道の市民は法輪功のパンフレットを受け取り、華やかな隊列をファインダーに納めた。
パレードは神戸と大阪の繁華街でそれぞれ行われ、マーチングバンド「天国楽団」が先頭を務めた。勇壮なメロディーは通行人と観光客を惹きつけ、手拍子しながら音楽を楽しむ姿が至る所で見られた。


後に続く学習者たちは、中国共産党に対して26年間続いた弾圧政策を即刻停止するよう求める横断幕を掲げた。また、他の学習者は、中国共産党からの離脱を宣言する中国人が4.5億人を突破したことを祝う横断幕を持ち、中国国内で静かに進行する変革を民衆に伝えた。



パレード前の集会には、地元議員が駆けつけ、激励の演説を行った。
大阪市議会の木下吉信議員は、「皆さんの活動が必ず実を結ぶ時が来る。自由に活動できる時代が訪れることを願いつつ、支援を続けていく」と力強いエールを送った。
そして「皆さんが受けている様々な迫害や現状を、一人でも多くの方に知ってほしい」と述べ、パレードのような啓発活動の重要性を訴えた。
パレードに参加した東大阪市議会の野田彰子議員は取材に対し、「法輪功学習者に対する迫害を止めることは全人類のためになることだ」と述べ、迫害停止に向けて活動を続けていくと語った。
法輪功学習者のパレードに対し、通行人からも応援のメッセージが寄せられた。
神戸市民の福田さんは記者の取材に対し、パレードの参加者が「真・善・忍」を重んじていることに好意的な印象を持ったと語った。
ドイツからの観光客であるアンチー(Antje)さんは、天国楽団の演奏はドイツの交響楽のように素晴らしい音色だったと称賛した。「伝統的で、重厚感があり、力強い」ものであり、特に旋律の面で際立っていると述べた。

スコットランド出身のリッキー(Ricky)さんは法輪功学習者に対する迫害を知って、「迫害するなんて本当に狂っていると思う。人々が自分の信念を持ち、幸せに生きることを許さないのはおかしいことだ」と述べた。

関西で行われた法輪功学習者の活動には、全国各地の議員や団体から応援のメッセージが寄せられた。
山田宏参議院議員は「日本政府は人権・民主主義・法の支配を重んじる国家として、中国共産党政府に対して強く抗議の声を上げ、一刻も早く野蛮で非人道的な犯罪行為をやめさせるために行動する責任がある」と訴えた。
石橋林太郎衆議院議員は、「中国共産党の蛮行に対する認識は世界でも日本でも高まっている」と述べ、「戦いはまだ道半ば。困難な道だが、くじけず前に進んでほしい」と法輪功学習者を激励した。
丸山治章逗子市議は、中国の古典『易経』にある「積善の家には余慶(よけい)あり、積不善の家には余殃(よおう)あり」を引用し、「中国共産党によるジェノサイドは、歴史の審判を受け、やがて終焉を迎えるだろう」と綴った。そして、「生体臓器収奪のない、人権が尊重される平和な世界を実現しなければならない」と訴えた。
兵庫県議会議員の大矢卓志議員は、「真・善・忍」の教えに基づいて平和的に抗議を行う法輪功学習者を賞賛し、「今回のパレードが日本における世論喚起に大きく貢献することを願う」と強調した。黒川治議員も「中共によるこの様な人権侵害は、決して許される事ではなく、絶対にあってはならない」と記した。
四日市の荻須智之市議は「単に法輪功を学習しているという理由で多数の学習者が拘束され、臓器収奪の対象とされている事実は、デービッド・マタス弁護士らの調査で明らかにされている」とし、「私たち日本人は、隣国で行われているこのような罪深い行為を看過することはできない」と強調した。
日本ウイグル協会副会長の田中サウト氏は、「(法輪功の)皆さんが取り組んでいる活動は、中国の真実を国際社会に伝える大切な役割を担っている」と称えた。そして、「皆さんは勇気をもって中国共産党の独裁支配に『ノー』と言い、困難や制約に直面しながらも、平和と誠実さをもって信念を貫いてきた。その姿は多くの中国人に勇気を与え、世界に強い希望のメッセージを発信している」と述べた。
(文・黎宜明、写真と動画撮影・丹丹、高瀬陽一)
