7月20日、東京都内の代々木公園において、日本各地から集まった200人以上の法輪功学習者が大規模な集会を行い、26年間続く中国共産党の迫害によって落命した学習者を偲んだ。多くの来園者は足を止め、迫害の真相に耳を傾けた。

 集会に参加した法輪功学習者は黄色の服をまとい、ゆったりとした動作で法輪功の5式の功法を行った。その様子を多くの来園者が立ち止まって見守り、写真を撮ったり、興味を持って話しかけたりする姿も見られた。

法輪功の功法を行っている法輪功学習者。
法輪功の功法を行っている法輪功学習者。
法輪功の功法を行っている法輪功学習者。

 

 その後、参加者らはロウソクを手に座禅を組み、中国共産党の迫害の中で命を落とした法輪功学習者を静かに偲んだ。26年に及ぶ迫害の中で、これまでに数多くの学習者が不当な逮捕や強制労働、拷問、さらには臓器摘出などの残虐行為の犠牲になり、さらに現在も多くの学習者が迫害に直面している。

ロウソクを手に、座禅を組む法輪功学習者。
ロウソクを手に、座禅を組む法輪功学習者。
ロウソクを手に、座禅を組む法輪功学習者。

 法輪功は、真・善・忍を重んじる中国の伝統的な気功修煉法で、1992年に中国で公開されてから、心身の健康や道徳の向上をもたらす功法として瞬く間に人気を博した。学習者数は1億人以上に達し、中国共産党内部にも数多くの学習者が存在した。

 しかしその影響力を警戒した中国共産党の江沢民は、1999年7月20日に全国的な弾圧を開始した。以来、数えきれない法輪功学習者が信仰を理由に職を失い、非人道的な扱いを受けてきた。

 近年では、国際社会において法輪功に対する迫害の実態が広く知られるようになり、自由主義諸国の議会や人権団体も相次いで懸念を表明している。法輪功学習者の活動に賛同し、応援する動きも年々広がっており、中国共産党による人権弾圧は、国際的な批判の的となっている。

(報道・黎宜明、撮影・唐木 衛)