葛飾北斎による浮世絵版画、富嶽三十六景の中の一枚(Modern recut copy)、「神奈川沖波裏」(Behind the Great Wave at Kanagawa") 。この絵はしばしば「Tsunami(津波)」の文脈で用いられるが、北斎が津波のつもりで描いたという根拠はない。原題は「津波」ではなく「沖波」で ある。(パブリック・ドメイン)
葛飾北斎による浮世絵版画、富嶽三十六景の中の一枚、「神奈川沖浪裏」。(パブリック・ドメイン)

一、2025年7月5日は運命の日になるか

 2021年に出版された『私が見た未来 完全版』で、漫画家のたつき諒さんは重大な警告を発しました。それは2025年7月に、日本で大災害が起きるということです。

 作品の中で、作者は自らの予知夢を以下のように再現しました。

 2025年7月5日4時18分、日本とフィリピンの中間あたりの海底が突如として破裂し、大規模な発火が発生した。その結果、海面では大きな波が四方八方に広がり、太平洋周辺の国に大津波が押し寄せ、その津波の高さは、東日本大震災の3倍もあるだろう。その衝撃で陸が押し潰され盛り上がり、香港から台湾、そしてフィリピンまでもが地続きになるようだ。日本列島の太平洋側3分の1から4分の1が大津波に飲み込まれている……とのことです。

 漫画家たつき諒さんは過去に、阪神淡路大震災や東日本大震災などを予言し、的中していたため、この「2025年7月にやってくる大災害」という予言も時期が近づくに連れ、日本だけでなく、世界からも注目を集めています。

 もしこの予言が現実となれば、日本の主要都市の多くは沈没してしまい、香港から台湾、そしてフィリピンの間に新しい陸地が形成され、いわゆる地殻変動が起きてしまうということで、この天変地異は、地球全体、或いは人類に破滅的な打撃を与えることになると多くの人は危惧しています。

二、「終末論」と「創世主の救済」

 多くの宗教には終末論があります。それは天地を揺るがすような大災害が起き、人類あるいは地球が滅亡するという類の話です。それによれば、世界の終末になると、人類の道徳が極めて廃退し、様々な災難、例えば疫病、戦争、天災が相次いで起き、世の中は悪の勢力に覆われ、暗黒時代が続くとされています。

 近年、新型コロナウイルスの世界的大流行、ウクライナ戦争、異常気象、多発する大地震、大津波……などの災難の発生は、終末論の実現を彷彿とさせます。

 しかし、理解しておかなければならないのは、宗教で言っている「終末」は、この世の終わりではないということです。終末になれば、創世主がこの世に再臨し、信じる衆生を救済することも預言されているからです。

 聖書では、イスラエルの回復後、人類最後の時になると救世主メシアが地上に現れると予言されており、東洋の仏教経典でも、優曇華という3000年に一度咲く花が開く時、弥勒菩薩(転輪聖王)がこの世に降臨して人類を救済するとも予言されています。

 それ故、人類が最後の危機に陥った時、衆生が神の教えと導きを理解し、救うに値する人間になり、神に対する信仰心を失わず、道徳を堕落させないよう、創世主は遥か昔から様々な按排をなされてきたとも言われています。

 約2500年前に、老子、釈迦、孔子、イエスキリストなどの神々が集中してこの世に現れ、正教を伝播し、神の文化の土台を作り、人々に法や道を説いたのは、そのためだったと考えられています。

三、儒、釈、道思想の日本伝来と受容

 神は人間を創造し、人間であるための道徳基準を定めました。人はどう生きていけばいいのか、人間のあるべき姿とは何か、その真理を人々に伝えるため、西洋では、古代ギリシャの思想、キリスト教、イスラム教が、そして東洋では、古代インドの思想、仏教、中国の思想が広く伝播されました。

 日本は4つのプレートが接する場所に位置しており、世界有数の地震国、火山国となっています。もし、終末論の予言通り、「滄海桑田」のような大きな地殻変動が起きた場合、日本は壊滅的な被害に見舞われることが容易に想像できるでしょう。

 この壊滅的な災難をできるだけ回避できるよう、或いはその被害が最小限に抑えられるよう、創世主は日本に何か特別な按排をされたのでしょうか? 

 歴史から見れば、シルクロードを通じて儒教、仏教、道教の思想や大量の法典、書籍が大陸から伝来したことはその按排の一部ではないかと思われます。

 仏教に限っていうならば、多くの使命を背負った高僧達は、命懸けで海を渡って来日し、仏法を弘め、また多くの日本の学問僧は死ぬ覚悟で、求法の旅に出かけ、貴重な法典を持ち帰ってきました。

 伝道者たちの不屈の精神と緩まぬ努力のおかげで、仏教文化は日本で開花し、繁栄しました。

 その歴史には多くの偉人、高僧の名が刻まれています。

 …………

 「十七条の憲法」を発布し、仏教を国づくりの柱にした聖徳太子(574〜622)

 三蔵法師・玄奘から直伝を受け、玄奘訳の経論や禅籍を持ち帰ってきた道昭(629〜700年)

 戒律を伝えるため、5回の失敗と失明を乗り越え、決死の渡航を果たして来日した鑑真和上(688〜763)

 鑑真の来日に命を捧げた留学僧の栄叡(?~749)

 聖徳太子が弘め、鑑真が伝えた天台仏教を、日本で大きく花開させた入唐八家の最澄(766〜822)

 10年間の厳しい求法の旅を『入唐求法巡礼行記』に書き綴り、日本天台宗の発展に尽力した円仁(794〜864)

 鎌倉時代に来日し、鎌倉で建長寺を創建し、禅宗をひろめた高僧の蘭溪道隆(1213〜1278)

 禅宗の思想で武士を教化し、元軍撃退の精神支柱となった高僧の無学祖元(1226〜1286)

 日本に禅宗文化を持ち込み、五山文学隆盛の糸口を作った高僧の一山一寧(1247〜1317)

 他にも、水戸学へ思想的影響を与えた明の儒学者朱舜水(1600〜1682)、江戸時代に来日し、日本の琴楽の中興の祖とされる東皐心越(1639〜1696)

 ………などなど

 歴史に名を残すような神の使者と呼ばれる人は数えきれないほどいますが、ここでは述べないことにします。

 儒、釈、道の日本伝来と受容の道のりは、言葉を絶する艱難辛苦を重ねたものでした。それでも犠牲や失敗を恐れず、強い意志を持って使命を果たした先駆者は後を立ちませんでした。それは、日本という島国の自然環境と地理的な要素を考慮し、日本の衆生を救済するため、創世主の慈悲なるご按排ではないでしょうか?

四、真相が明らかに

 人類の歴史はいよいよクライマックスを迎えようとしています。

 「宇宙には成、住、壊、滅があり、人間には生、老、病、死があり、これは宇宙の摂理です。……現在、人類社会は成、住、壊、滅の「滅」の最終段階の真っ只中にあります。」

 「……末後である最後の「滅」に至ると、天体の中の一切、我々がいる宇宙も含めて、一瞬にして解体されてしまい、なくなるのです! 全ての生命は尽きるところまで滅されてしまいます!」

 「人間に善なる念がなく、性の乱れや心理的な歪み、薬物の乱用、神を信じないなどの乱れた現象が横行していますが、これは天体の末後に起こるべくして起こった現象であり、つまりこの時期に至ったということです!」

 以上は、2023年1月20日、法輪大法の創始者李洪志先生が発表した「なぜ人類が存在するか」という文章から引用したものです。

 その文章の中では、人類社会は今「滅」の最終段階の真っ最中にあること、そして、「創世主は神々と善良で素晴らしいあまたの生命、天体にある美しい造化を大切に思っているため、「壊」の初期に一部の神を率いて無神の地である天体の最も外側にある層(法界外と総称している)にやってきて、地球を造ったのです。」という天機などを開示されています。

 すなわち、終末論や大災難などの予言は、決して人騒がせな根拠のないものではありません。それは人類に対する警告なのです。

 ただ、災難と救済、暗い闇と明るい未来も同時に存在します。

 神が人類のために築き上げた伝統と道徳基盤を守れるかどうか、真相を聞き入れるかどうか、善の念をしっかり持てるかどうか、目の前に開かれた救われる道を歩むかどうか、その選択肢は私たちそれぞれの心の中にあります。

 人類を救うため、創世主の按排はどういうものなのか、その天機とは何なのか、以下の文章はその全てに答えてくれますので、是非ご覧ください。

法輪大法の創始者李洪志先生の文章は以下です:

(文・一心)