『優曇華(うどんげ)』の花(イメージ:YouTubeスクリーンショット)

 近年『優曇華(うどんげ)』の花が、世界各地で咲いている。この花は人の世の花ではなく、三千年に一度だけ花が咲く仙界の不思議な花である。驚くべきことに、この花はガラス・紙・仏像等あらゆる物質から成長する。この不思議な花の出現は無限の天機を秘めている。

 佛教の経典によると、『優曇婆羅』(Udumbara)は梵語の音訳で、優曇波羅、烏曇跋羅、優曇鉢華などとも書かれ、霊瑞花、空起花、起空花などを意味する。誰も想像できない不思議な花だ。

 佛教の経典『法華文句』には、「優曇華は、霊瑞の意を示し、三千年に一度現れる。この花が現れたときに、金輪王(轉輪聖王)がこの世に現れる」と記載されている。『慧琳音義』第八巻には、「この花は天上の花であり、 人間世界には存在しない。もし、如来佛がこの世に下り、金輪王がこの世に現れれば、その偉大な福徳力によって、初めてこの世に優曇華の花が見られる」と記載されている。

 ある年、釈迦牟尼佛は弟子たちに轉輪聖王と優曇華について話した。釈迦牟尼佛が弟子達を連れて修行していた時、ある弟子に「世の人のように世俗の中で修行できるでしょうか?」と問われたことがあり、釈迦牟尼佛は「それは、轉輪聖王が下界に現れるその日まで待たなければならない……その時になったら、万古の機縁を逃すな!」と答えた。

 又ある時、弟子たちが釈迦牟尼佛の説法を聞いた後、女弟子の蓮華色が「世尊。将来、轉輪聖王が下界に現れ伝法すると仰いましたが、人々はどのようにその時を知るのでしょうか?」と丁重に尋ねた。釈迦牟尼佛は「その時になると、優曇婆羅という花が広範囲に咲き、轉輪聖王がこの世で法を伝え、衆生を救い済度していることを示します」と明らかにした。

 釈迦牟尼佛はさらに「この花は人間界の花ではなく、轉輪聖王の一種の吉兆のようなものです。仏によってその象徴は異なりますが、この花は吉兆であり、この尊佛が下界のどこかに現れて説法し、衆生を済度することを予告するものです。あなた達は多くの善根功徳(ぜんごんくどく)を蓄えなさい。あなた達が聖王に出会うまで、私もあなた達に付き添います。あなた達が轉輪聖王の伝法と済度を得ることができれば、私も安心できます。」と続けた。

 佛弟子と全ての生命は、この日が早く訪れることを願っている。

 1997年、韓国メディアが初めて、韓国の清渓寺に「優曇華」が出現し、そのガラスのように透明で輝く珍しい聖なる姿を観賞するために、多くの人が訪れたと報道した。その後も韓国メディアは、寺院を含むさまざまな場所での優曇華の開花を報道した。

韓国全羅南道の順天市須弥山禅院の佛像に咲いた優曇華(写真・徐良玉/大紀元)

 続いて中国各地でも「優曇華」の開花がマスコミにより一斉に報道された。また、台湾・香港・マレーシア・シンガポール・オーストラリア・アメリカなど、世界各地で「不思議な花が咲いた!」と報道されている。

 優曇華の外観は清らかで脱俗的で、神聖でエレガントで、花の形は鐘のようで、淡白色を呈し、花茎は金糸のようで、淡く清々しい香りがする。花は真っ白で、吉兆の気をまとって、見る者は言葉を失い、幸せに満たされ、神聖な気持ちになる。

台湾の画家・陳国棟さんが記録した優曇華が開花する全過程(写真・戴慧瑜/大紀元)

 最も不思議なのは、優曇華がガラス・鋼管・事務室・紙・佛像の上などどこでも成長でき、開花が数週間、数カ月から数年におよぶ事だ。又、一般的に寺院や佛法修行者の家に現われる。

 今、優曇華が世界各地で開花し“全ての生命が待つ非凡な瞬間の到来”を示している。道徳が衰退し、疫病が蔓延し、敗色が表面化した今、徳を積み、善行を重ね、天を敬い、神を信じることだけが、天の恵みを獲得し、災害から命を守り、未来へ進む唯一の方法だ。

3000年に1度しか咲かない奇跡の花 次々と開花(新唐人テレビ):

(翻訳・柳生和樹)