米空母セオドア・ルーズベルト号(USS Theodore Roosevelt, CVN-71)(イメージ:パブリック・ドメイン)

 2月10日中国の軍機が台湾を一週回ったことを巡って、台湾海峡の情勢は緊張感を高めている。台湾紙「上報」の記事によると、米空母セオドア・ルーズベルト号(USS Theodore Roosevelt, CVN-71)所属の海軍E-2C早期警戒機がバシー海峡の上空を通過していたことが明らかになった。空母セオドア・ルーズベルトは近日台湾東部のフィリピン海北方でアメリカ級強襲揚陸艦との協同操演を終えたばかりという。

 台湾の「民視」テレビ局の報道によると、中国軍機が10日に台湾海峡の中間線を飛び越えて挑発と見られる行為を行なった後、米軍のP-8A対潜哨戒機が澎湖南西方の空域で旋回飛行した。EP3偵察機は日本の嘉手納基地を出発して台湾最南端の鵝鑾鼻の南方で訓練を行い、MC130特殊部隊支援運輸機が北から南へ台湾海峡を通過した。さらにB52爆撃機2機が台湾東部空域を巡回するなど、様々な航空機を出動させた。

 また、米海軍第7艦隊は、ルーズベルト号空母の巡回に加え、イージス艦を出動させるなど、中国に対し抑止力を見せつけた。

 台湾の元立法委員(国会議員に相当)の陳昭南氏は、『疫病の速い拡散による中国内部の騒動に対し、米国の空母戦闘群が西太平洋に進入する政治意図とは、中国の軍方に「愚かな軍事行為をするな」と警告することだ』とコメントした。

米国がセオドア・ルーズベルト空母打撃群をインド太平洋に展開した:

世界最強の第7艦隊(空母打撃群と遠征打撃群):

第7艦隊担当海域 「7F」で示される海域 (パブリック・ドメイン)

(翻訳・Jerry)