台湾南部屏東(へいとう)県のゴルフ用品工場で22日夕、火災が発生し、消防士たちが鎮火しようとした際に爆発が発生した。屏東県政府の統計によると、土曜日午前1時過ぎまでに消防士4人が殉職、102人が負傷、職員6人が行方不明になっているという。

 屏東県消防局によると、22日午後5時31分に火事の通報を受け、消防士が10分以内に到着し、6時過ぎに爆発が発生したという。

 屏東県政府によると、火災現場には天然ガスがあり、消防隊員が現場に入って鎮火しようとしたところ、午後6時9分に1回目の爆発が発生し、建物が崩壊し、最初に現場に入った消防士と工場の従業員が閉じ込められた。午後6時28分には、屏東二分隊7人が現場に入り、2回目の爆発が発生したという。爆発音は10キロメートル先まで聞こえ、工場内の金属板と鉄骨は高温に耐え切れず変形した。

 火災と爆発が発生した工場は、ゴルフ用具を製造する工場であり、工場内には多くの可燃物が存在しており、火勢が収束せず、深夜には爆発が連続して発生した。屏東県政府の統計によれば、土曜日の未明1時15分までに、消防士4人が犠牲になり、102人が負傷し、6人の従業員が行方不明という。

 台湾蔡英文総統は迅速に消火・救助活動を行うように指示した。内政部長の林右昌氏は救助状況を把握するため、急いで現場に赴いた。

 (翻訳・吉原木子)