アップルの最新シリーズが22日午前8時、中国で正式に発売された。北京三里屯店と上海南京東路店では販売開始前からすでに長い列ができていた。報道によると、三里屯店の最初の顧客は午前1時に、南京東路店の最初の顧客は午前5時に到着したという。これに対して、一部の専門家は、中共の宣伝は人々を騙すことができなくなったと分析した。

 北京三里屯のアップルストアのスタッフは、「テンセント新聞」とのインタビューに対して、「午前8時から10時までは予約したお客さんが商品を受け取る時間で、お客さんは予約証明書を持参する必要があり、予約していない方は現時点で購入できない」と述べた。

 朝7時には店の前に20人以上の顧客が列を作り、一番前に並んでいた男性は、一刻も早く入手できるため、午前1時に店の前に来て、受け取りを待っていたと述べた。

 一方、上海のネットユーザーによると、上海南京東路のアップルストアでは午前5時から、長蛇の列ができていたという。

 行列の中にはダフ屋が多く、彼らはアイフォーンを先に手に入れた後、定価より1,200元から1,500元(2.4万円~3万円)を上げて、予約を取れなかった人々に転売する。情報筋によると、これらの定価より高いアイフォーンは、あっという間に売り切れになったという。

 これに対して、多くのネットユーザーは、「アイフォーンが中国市場でよく売れていることは、中国の消費者が排他的ではないことを示している。良い『外国製品』であれば、お金を出したがっている」と述べた。

 今月初めには、中国当局は政府職員や国営企業の職員に対し、業務中のアイフォーンの使用を禁止し、国産のスマートフォンを使用するよう要求するという情報はネット上で出回っており、広く注目された。

 時事評論家の王赫氏は22日、大紀元に対して、「アップルのファンがアイフォーンを買うために列に並ぶことは、中国当局の欺瞞能力が大幅に低下しており、もはや人の心を惑わすことはできなくなったことを示している」とし、「言論統制下で、皆が公には華為(ファーウェイ)のスマートフォンが優れていると言っているが、実際、依然としてアイフォーンを選択している」と述べた。

(翻訳・吉原木子)