台風5号の影響で北京では豪雨被害が発生し、都市部の多くの地域で内水や冠水が発生し、郊外の多くの地域で山津波が発生し、多くの人が行方不明になった。

 北京市気象台は29日、大雨のオレンジ色警報を発令した後、赤色警報に緊急に格上げした。30日には天安門広場を含めすべての観光地が閉鎖された。2つの地下鉄駅が封鎖され、137本のバス路線が運休し、すべての学校は対面授業を停止し、室内外の全ての活動が中止された。

 北京西城区で30日17時20分頃、大雨による、道路の陥没が発生した。

 また、北京房山区で山津波が発生し、およそ1万人が緊急避難を余儀なくされた。房山区新泗路の一部の路面が洪水によって崩壊し、道路が寸断された。十渡鎮の水位が急激に上昇し、橋が崩壊した。

 北京門頭溝区で31日、山津波が発生し、多くの車両が流され、永定河の水流が激しくなり、多くの家屋が川に押し流され、門頭溝区の街頭で多くの遺体が発見されたという。

 北京市洪水対策局によると、31日の正午までに、市内の多くの道路が浸水し、市内の多くの地域で内部浸水と水たまりが発生した。郊外でも多くの地域で浸水と道路の断絶、崩壊、小規模な山津波などが発生していたという。

 (翻訳・吉原木子)