上海の多くの元武装警察(以下、武警)とその家族はこのほど、長寧区警察署の前に集まり、「司令官出てこい」、「家を返せ」と叫んで抗議を行った。

 情報に詳しいネットユーザーは、これらの抗議している人は、上海の退役した武警(またはその家族)である。抗議する理由は、以前は軍隊が条件を満たす軍人に住居を割り当てていたが、今年の初めになって突然、当局は5年前に新しい規則を設けたという理由で、これらの武警に割り当てられた住居を返還するよう求めたことにある。なぜ今年の初めから大規模に実施し始めたのかは不明だが、軍隊は公安機関と連合して、これらの退役した武警に仕事、退職金、および子供の仕事を脅しに利用し、圧力をかけて、住居の返還を要求した。多くの人が圧力に耐え切れず、住居を返還したが、一部の人は連帯して対抗しようとしたと暴露した。

 また、別のネットユーザーは、軍隊は現役の軍官に住居を割り当てる一方で、退役後は規定により団レベル以上の者だけが住居を引き続き利用できるが、実際には多くの中隊レベルの者も退役後に住居を引き続き利用している。今回は中隊レベルの住居を回収していると説明した。

 地元のネットユーザーは、数年前にタクシーに乗った際、運転手が軍隊を退役した人であり、部隊から住居を割り当てられたようだったが、その住居がいったい誰のものなのかは定かではないとコメントした。

 これらの武装警察の境遇はネットユーザーの同情を引き起こしておらず、多くのネットユーザーは、「自業自得だ。上海の公安隊の中で、上海の民衆に対して最も冷酷なのはこれらの人だ」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)