アメリカ=メキシコ国境(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 トランプ前米大統領は20日、米・メキシコ国境から流入する不法移民の増加により、米国は近いうちに第三世界の国とみなされるだろうと述べた。米国の南部国境は現在、深刻な国境危機と人道危機に見舞われている。

 先週末、米・メキシコ国境に位置するテキサス州のデルリオ国際橋の下には、1.2万人以上の不法移民がキャンプを張っている。

 CNNによると、日中の気温が華氏100度(摂氏38度)を超えたにもかかわらず、不法移民は橋の下のテントや地面で寝ていたという。

 バイデン政権は、1月に就任するとすぐに、トランプ氏の国境政策を含む複数の政策を覆し、それ以来、国境を越えた不法移民の急増を招いている。7月に米国に渡った不法移民の数は20万人を超え、1カ月間の不法入国者数の記録を更新し、トランプ政権時代の3倍以上となった。

 トランプ氏は20日の声明で、「米国はすぐに『第三世界の国』とみなされるだろう。国境で起きたこのようなことは、これまでになかった。すでに数百万人もの人々が殺到しており、より多くの人々がここに集まってくるだろう」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)