枯れてしまい農作物(ネットより)

 近日、江西省贛(かん)州市のある化学工場から、正体不明の気体漏れが発生し現地50人以上の住民に、めまい、吐き気などの症状が表れて病院に搬送された。現地農作物も異なる程度に枯れ、農民の損失が深刻である。報道によると、同化学工場は過去にも数度爆発事故が発生し、不明の気体漏れの10日前に2回の爆発事故が起きた。

 多くのメディアの報道によると、16日、江西省贛州市会昌県江西九「ジフルオロ塩化学工場」で爆発が起き、黒い煙とともに悪臭が漂った。当時工場付近の農地で耕作していた村民にはめまい、吐き気などの症状が表れて病院に搬送された。現在も一部の村民が入院中である。今回の気体漏れで当該地区の農作物が広範囲に枯れてしまい、一部村民に深刻な損失をもたらした。

 村民によると、同地区ではちょうど早稲田の収穫期にあたり、まだ400ムー以上の農作物の収穫が間に合わず、不明の気体にさらされ、それぞれ異なる程度の枯れが表れた。「今では村の野菜は売るどころか、ただでも誰ももらってくれない。自分ですら怖くて食べられないのだ」と現地農家が話した。

 現地住民によると、16日の気体漏れ事件の約10日前にも、付近の工業地区で2回ほど爆発が起きた。うち1回はメタン爆発で、1回は設備の爆発である。メタン爆発後、一部の農家は農作物が枯れてしまい、現在も地元当局と被害補償の交渉を続けている。

(翻訳・北条)