2020年3月、ホワイトハウスでCovid-19について記者会見を行うファウチ(Public domain, via Wikimedia Commons)

 米保守系メディア「The National Pulse」は1日、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が昨年、オバマ政権のシルビア・バーウェル(Sylvia Burwell)元厚生長官にマスクの着用は「あまり効果的ではない」と明かし、着用しないように助言していたと報じました。この助言は米国の情報公開法「FOIA」に基づいて入手したファウチ所長の電子メールに記載されていました。

 同報道によると、バーウェル元厚生長官は、昨年2月4日にファウチ所長にメールを送り、近々予定されている旅行でのマスク着用の必要性ついてアドバイスを求めていました。

 これに対しその翌日の5日、ファウチ所長は、「マスクの着用はおすすめしない」と返信しました。その理由は「ドラッグストアで買う一般的なマスクは、ウイルスを防ぐのにあまり効果がない」と説明しました。

 ファウチ所長の返信メールの主要部分は次の通りです。 「マスクは、感染していない人を感染から守るためのものというより、感染した人が感染していない人に感染を広げないようにするためのものだ。薬局で売っている一般的なマスクは、素材を通り抜けられるほど小さいウイルスを防ぐ効果はあまりない。しかし、誰かが咳やくしゃみをしたときの飛沫を防ぐという点では、多少の効果があるかもしれない。特にリスクの低い場所に行くのであれば、マスクの着用はおすすめしない。あなたの直感は正しく、お金は診断やワクチンなどの医療対策に使うのが一番だ」

 最近、米国内で中国の武漢ウイルス研究所が起源地である説が再燃するなか、昨年初頭にナショナルジオグラフィック協会のインタビューで、「コロナウイルスが中国の研究所でつくられたという科学的証拠はない」と主張したファウチ所長は最近になって、自然説に確信はないとの趣旨で発言し、自身の以前の主張を否定した形となりました。また、ファウチ所長が武漢ウイルス研究所での機能獲得研究に関与している疑惑も浮上しており、米共和党議員の間では、ファウチ氏の解任を求める声が高まっています。

(新時代Newsより転載)