第74回世界保健総会の閉会式(WHOのYouTube動画のスクリーンショット)

 5月24日より始まったオンライン第74回世界保健総会(WHA)は5月31日、欧州連合(EU)、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダなど60カ国が共同提案した決議草案を可決した。新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)のパンデミック対策への政治的コミットメントを強化し、今年11月にパンデミック対策に関する国際条約を策定するための臨時会議を開催する予定。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は決議草案が可決された後、「パンデミック条約の起草に向けた準備が今から始まる」と述べた。

 EUは5月26日、WHAのパンデミック対策議論中に、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の発生源、ヒトからヒトへの感染方法、及びいかに感染を抑制できるのかを徹底的に調査する必要があることを改めて強調した。このほど、EUは3月にパンデミック条約の策定に向けてのイニシアチブをとり、フランス、ドイツ、イギリス、韓国、南アフリカを含む25カ国の首脳からの支持を得た。

 今回のWHAは1日に閉会する予定であったが、議論が順調に進んだため、5月31日午後に予定より早く閉会したと報じられた。

(翻訳・徳永木里子)