中国南部に位置する広東省で感染が拡大している。広州市ではインド変異株、深セン市ではイギリス変異株が現れた。感染者が多い広州市番禺区(ばんぐうく)管理下の南浦島はすでに封鎖された。交通道路と鉄道がすでに利用中止となり、すべての住民と車両は外出を禁じられた。

 また、ウルムチから広州市に向かう列車の中で、防護服を身にまとった救助チームの動画がネットに拡散された。

 5月31日、広州市の黎明副市長は新聞発表会で、31日午後2時までに、広州市ではすでに304.93万人分のPCR検査を行い、陽性が11例確認された。検査範囲の拡大により、確認件数が増える見込み。

 同日、中国国家衛生健康委員会による新型コロナ対策部は記者会見で、広州市と深セン市で感染拡大しているのはそれぞれイギリス変異株とインド変異株であり、この二つの変異株の感染力がさらに進化したことを明らかにした。当局は今回広州市での感染源について説明していない。

 同委員会の報道官は、新型コロナ対策部はすでに応急チームを広東省に派遣したと述べているが、感染は拡大し続けている。

(翻訳・北条)