香港メディアの報道によると、63歳の男性は中国シノバック製ワクチンを2回接種7日後に陽性と確認され、香港政府衛生署衛生防護センター(CHP)に問い合わせをしたという。

 CHPは問い合わせに回答する際に、男性が3月10日と4月7日に2回の接種を終えて、7日後(4月14日)に採取したサンプルからウイルスの陽性反応が確認された。但し、製薬会社からの情報によると、ワクチン接種後、体内で抗体ができるまでに時間がかかり、ワクチン接種者が効果的に保護されるのは2回目の接種を受けてから14日後になる可能性があるという。

 中国シノバック製ワクチンは、北京政府が香港で初めて導入したワクチンである。これは、香港で2回の予防接種を終えた後、陽性と確認された最初のケースである。

 チリ大学が発表した最近の研究によると、シノバック製ワクチンを2回接種した2週間後の予防率はわずか54%に留まった。ブラジルの研究者が今年2月に発表した中国シノバック製ワクチンの第3相臨床試験データでも、予防効果は50.4%しかないという。

 また、トルコ、ブラジル、チリでは、中国シノバック製ワクチン接種後の、陽性反応の確認率が上昇し続けている。4月10日、チリカトリック教会の公式ツイッターアカウントによると、チリ・サンティアゴのセレスティーノ・アオス・ブラコ大司教が、シノバック製ワクチンを2回接種した後、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に感染したと確認され、入院したという。

(翻訳・藍彧)