(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 オーストラリアがフェイスブックとグーグルに対し、現地メディアのニュースコンテンツを掲載する際に利用料を課すという前例を作って以来、欧州議会でも同様の法案を作成する準備を進めている。

 Newtalkによると、欧州議会はオーストラリアのようにデジタルサービス法(DSA)とデジタル市場法(DMA)を導入し、グーグルがニュースコンテンツを提供する現地メディアに対して利用料を支払うよう求める予定だ。

 マルタ出身の欧州議員Alex Saliba氏は「フェイスブックやグーグルのような大手IT企業が検索エンジンやソーシャルメディア、広告などで優位に立っているのと同じように、メディアコンテンツから大きな利益を得ているのであれば、合理的な金額を支払ってもらうのは公平だと思う」と述べた。

 エストニア出身の欧州議会議員Andrus Ansip氏は、ソーシャルメディアが報道機関のニュースコンテンツから利益を得る一方、報道機関に全く利益がないという現象を認めてはならないと主張している。

 グーグルは、今後3年間で10億ドルを投じて世界中のメディアからニュース共有のライセンスを購入することを約束した。フェイスブックはコメントを避けた。

(翻訳・柳生和樹)

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