中国共産党による法輪功学習者の臓器摘出が横行していることを暴露した新刊『鉄の証拠は山なり』(写真撮影:看中国/黎宜明)

 国際人権デー70周年が近づく中、12月2日、台湾法輪大法学会、法輪功迫害追跡国際調査国際組織(WOIPFG)などの団体は、中国共産党による法輪功学習者の臓器摘出が横行していることを暴露した新刊『鉄の証拠は山なり』の発売記者会見を行い、多くの党派から数多くの議員が出席して支持した。

 新書は、中国共産党の臓器摘出活動に関する15年近くの調査結果をまとめたもので、2000点の証拠品、630点の証言の音声録音、9,519人の中国医者、891の病院を含む347件の調査報告書を収録している。 新書は、中国共産党が強制的に臓器を摘出した「生きたドナー」の多くが法輪功学習者であると指摘している。

 台湾民進党の許智傑議員は、『鉄の証拠は山なり』は中国共産党の悪行を暴露し、「共産党が倒れなければ中国は良くならない」ことを証明しているとし、中国共産党の人権侵害の継続を阻止するために皆で力を合わせ、中国が民主化に向かっていくことを願っていると述べた。

 台湾政党「時代力量」の邱文彦議員は「中国共産党がいまだに法輪功学習者への迫害を止めず、中国人権弁護士、新疆ウイグル人、チベット人などに対して酷刑を使っている。これらの人たちが最低限の人間の尊厳と基本的自由を追求するために迫害され拷問されるのは、受け入れ難いことである」と述べた。

 台湾大学政治学科名誉教授の明居正氏は、2006年に『中国共産党による法輪功学習者の臓器摘出調査報告書』の著者2人と一緒に、台湾人がどのように中国に行って臓器交換手術を行ったかを知り、間近で恐ろしい内幕をたくさん聞いたという。

 また、WOIPFG台湾支部会長・元軍検事総長李正雄氏は、著書「『鉄の証拠は山なり』の中で、この20年間で中国の臓器移植件数が爆発的に増加し、移植病院だけでも19軒から500軒以上に増えたことを示す数々の証拠を挙げたと語った。

 「1994年から1998年まで、年間の臓器移植件数は平均1.6~1.9件だったが、2006年以降は5,000件から8,000件に増え、似たような件数が中国で多い」

 李正雄氏は「中国共産党は当初、死刑囚の臓器を使っていると主張していたが、2000年頃には中国国内の死刑囚は年間約1600人しかおらず、臓器供給を支えるにはとても足りない。嘘が発覚してからは赤十字の寄付を使っていると主張を変えたが、2015年に中国赤十字に電話で問い合わせたところ、臓器提供にすら取り組んでいないところが多く、正当化できないことが明らかになった」と指摘した。

 この度、新刊『鉄の証拠は山なり』がニューヨーク、香港、台湾で正式に発売されることにより、多くの人に臓器移植の真実を理解してもらえるようになることが期待される。

(翻訳・北条)