米国の郵便受け箱(イメージ:EraserGirl / CC BY

 米国の大統領選挙における郵送投票の弊害が明らかになった。最近、ニュージャージー州で、郵送投票用紙が破棄され、盗まれた事件が相次いでいる。

 10月7日、連邦検察当局は、郵便投票用紙が含まれた大量の郵便物を捨てた郵便配達員を逮捕したと発表した。当該郵便配達員はニュージャージー州のニコラス・ボチェニ(26歳)である。

 検察当局によると、ボチェニは10月2日、エセックス郡選挙管理委員会からニュージャージー州ウェストオレンジの有権者に送られた郵便投票用紙99通と、その他の郵便物633通をある銀行の外のゴミ箱に捨てたという。さらに、彼は5日に500件以上の郵便物を北アーリントンのもう一つのゴミ箱に捨てた。

 ボチェニは、手紙の遅延や差押えと郵送妨害の罪で起訴され、最高で5年の懲役と25万ドルの罰金が科せられる。

 他にも、カリフォルニア州モロンゴ・ベイシンの警察署に7日、カリフォルニア州トゥエンティナイン・パームスとジョシュア・ツリーの道路で大量に捨てられた投票用紙の郵便物が発見され、近くのランダーズの住民の郵便受けから盗まれたとの報告が多数寄せられていた。

 これらの事件は、郵送投票の弊害を露呈した。トランプ大統領は、郵送投票用紙における不正行為や虚偽につながると批判してきた。

(看中国記者・程雯/翻訳・藍彧)