(ネット写真)

 2020年米大統領選の副大統領候補テレビ討論会が10月7日(現地時間)、米国ユタ州ソルトレイクシティで行われた。駐中国のカナダ誌記者によると、討論会生放送中にペンス副大統領が中国共産党政権の新型コロナウイルス対応を批判した際に、中継が突然遮断された。その後、民主党候補ハリス氏の発言になったとき正常になったという。

 カナダ誌クローブ・アンド・メールの駐北京記者ネイサン氏(Nathan VanderKlippe)が8日に発表した映像によると、北京でCNNチャンネルの米副大統領討論会の生放送を見ていたとき、ペンス氏が中国に関する議題に触れると、正常だった画面が突然中断され、ハリス氏が話すときになって正常に戻った。ネイサン氏は「中国(共産党)はペンス氏の中国に関する発言を検閲した」と話した。

 ドイツ通信社によると、米国のチャンネルが中国共産党を批判する内容を報道するとき、中国共産党がこれらの内容を検閲し遮断するのは常套手段だという。

 討論会を放送したCNNは、中国共産党は常に国際メディアの実況中継を検閲しており、タブーとする政治話題に触れると、直ちに遮断すると指摘した。以前新疆ウイグル自治区の収容所や香港での抗議活動に関する話題はすべて遮断されたという。

 ネットユーザーはこれに対し、「これは中共政権と朝鮮など共産主義政府が国民に強いたクレイジーな検閲制度の一つに過ぎない!」「CCP(中国共産党)はいかなる批判にも非常に敏感である。中国でいかなる選挙もこのような公開した討論会はない。中国人には選挙権がない」「これが本当の中国である!」といったコメントを寄せた。

 中共ウイルス(新型コロナウイルス)が中国の武漢から世界に拡散し、ひいては大統領選挙中のトランプ氏まで感染が確認されたため、二人の副大統領候補は同問題を避けられないのだ。ペンス氏が中国共産党に対する批判とは対照的に、ハリス氏はトランプ氏とペンス氏を批判し、中国共産党について全く触れていない。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・北条)