1月11日付けの環球時報(ネット写真)

 「環球時報」の胡錫進編集長は、中国共産党の対外プロパガンダの「スポークスマン」として、「トランプ大統領の感染はウイルス流行の代償である」とツイートし、多くの米国メディアに報道された。FOXニュースの司会者はこの問題をと取り上げて米国共和党議員に意見を求めた際、「中国(共産党)が責任を負わなければならない」という答えが出た。

 米東部時間10月2日早朝、トランプ米大統領はツイッターで夫妻とも新型コロナ感染を発表した。その後、中国共産党機関紙「環球時報」の編集長である胡錫進はツィッターに、「トランプ大統領は、新型コロナウイルスによる米国への影響を軽視し続けてきた。…今、トランプ大統領自身とその家族も代償を払っている」と投稿した。

 FOXニュースは10月6日に、胡錫進の投稿を報道した。司会者は共和党議員のデビン・ヌネス氏と他の同僚に「この問題はどのように扱うべきか」と尋ねた。ヌネス氏は「中国(共産党)に責任を取ってもらわなければならない」と答えた。

 胡錫進のツイートは「故意に嘲笑した」と非難された。トランプ選挙資金調達委員会のフロリダ州委員長であるブレア・ブラント氏は、「中国共産党がわれわれの大統領に生物攻撃を行ったのだ。トランプ大統領は直ちに中国(共産党)に対し行動を起こさなければならない。武漢からホワイトハウスまで、中国(共産党)はこれらに対して代償を払わなければならない」と立て続けに投稿した。

 ジョージア州上院議員のケリー・ロフラー氏もツイーターに、「中国(共産党)が私たちの大統領とファーストレディにウイルスを感染させたことを覚えておかなければならない。私たちは彼らに責任を負わせなければならない」と投稿した。

 中国国内からのビデオによると、トランプ氏の感染のニュースを聞いた後、バスの乗客の多くが非常に興奮していた。一部の企業は、トランプ氏感染を祝うためのキャンペーンを始めた。しかし、これらのビデオは無作為に撮影されたのか、それとも中国共産党が意図的に作ったものなのかはまだ不明である。

 トランプ大統領就任後の対中政策は、一般の中国人にはあまり影響を与えていないが、中国共産党そのものと高官階級に大きな打撃を与えた。特に、米国政府は現在、「中国」と「中国共産党」を明確に区別しているため、中国共産党の指導者らは非常に不安になっている。最近、中国共産党政権は公式メディアや様々なソーシャルメディアを利用して、中国共産党と中国国民は一体で分割できないという考えを広めようとしている。

(看中国記者・苗薇、黎宜明/翻訳・北条)