「空母キラー」と呼ばれるDF-21D弾道ミサイル(パブリック・ドメイン)

 中国軍は8月26日南シナ海に向けて弾道ミサイルを発射した。中国側は2発のみと主張したが、米軍は全部で4発発射したと指摘した。

 米軍が指摘した2発のミサイルのうち、1発は広西チワン族自治区で発見され、もう1発は行方不明となった。

 香港サウスチャイナ・モーニング・ポストは関係筋の話を引用し、中国軍は26日午前南シナ海に向けて、青海と浙江それぞれからDF-26BミサイルとDF-21Dミサイル計2発発射したと報じた。

 ブルームバーグ・ニュースとNHKは27日、米軍からの情報を引用し、中国軍が4発のミサイルを発射したと報じた。ミサイル落下地点は中国海南島と南シナ海パラセル諸島間の海域で、米空母がここ数週間で軍事演習を行っている場所に遠く及ばない場所で、強い警告の意が含まれていると報じた。

 米軍が指摘した4発のミサイルのうち、的外れた2発は中国境内に落ちた可能性が高い。そのうち1発は中国広西チワン族自治区で見つかった。

中国広西チワン族自治区で見つかった中国軍の弾道ミサイルの残骸(ネット写真)

 これに対し、台湾民進党立法委員王定宇はフェイスブックに「これが事実だとすれば、中国軍のミサイルが移動中の軍艦に的中するかどうかはさておき、この命中率は興味深い」と投稿した。

 ネットユーザーから「他人はおもちゃを本物のように作っているが、中国共産党は本物をおもちゃのレベルに作っている」「幸い弾頭が装備されておらず、でなければ国内で爆発してしまう」「恥を知れ!まるまる晒されている。長年自慢してきて、打ち上げないと誰も気づかない!これでバレた」「これほど腐敗した軍隊は盗んだばっかりの技術を使っている、弱い犬ほどよく吠える」といった揶揄のコメントがあった。

(翻訳・北条)