王滬寧と習近平(イメージ:The Russian Presidential Press and Information Office / CC BY

 台湾メディア「自由時報」8月15日に中国の小学校教科書の写真を掲載した。「党の指導は法に基づく治国の根本的な保障である」というタイトルの文章で、「習近平語録」が記載されており、「文化大革命が再現された」というネットユーザーもいた。

 教科書の内容には、法律に基づく治国を堅持し、全面的に推進するために、共産党の指導が欠かせない。「党に従ってこそ、人民の国家主権は完全に実現できる」と強調された。同時に、習近平語録が載せられた。

 「文化大革命の再現だ」「小学生も語録を勉強するなんて、きっと王沪宁の下らないアイデアだ」といったコメントが見られた。

 中国の小学生が「習近平語録、習近平思想」を学ばされることは以前にもあった。中国公式メディアによると、王沪宁がリードしている中国共産党中央広報部が『習近平総書記重要談話シリーズ読本』を出したことがあり、習近平の談話内容をまとめた「習近平語録」と呼ばれた。

 『寒冬』という雑誌によると、2019年新学期から、中国の学校では「習近平語録」、『習近平おじいさんの物語』、『習近平用語集』などをまるで『毛沢東語録』のように教材に入れ、学生に学ばせた。

 王滬寧は習近平の軍師で、「文章力」で政治局常務委員に上り詰め、宣伝とイデオロギーをリードしている。海外の中国メディアによると、現在習近平の全戦略は江沢民派閥の王滬寧による下らない発案であるという。

教科書の中の「習近平語録」(イメージ:ネット写真)

(翻訳・北条)