浸水した重慶市の街(イメージ:Weibo動画のスクリーンショット)

 近日、四川省長江上流で豪雨が降り続き、わずか8日間で1級洪水災害緊急対応にグレードアップした。20日、重慶市長江の水位は191.62メートルに達し、1981年の最高水位191.41メートルを記録更新した。

 中国新聞社の報道によると、8月11日以降、長江、嘉陵江、涪江が相次いで氾濫し、嘉陵江は2020年第1号、2号の洪水を形成し、長江は2020年第4号、5号の洪水を形成したという。重慶市水利局の情報によると、19日8時から20日8時まで上流の増水により各地が警戒水位に達した。

 これに対し、重慶市の洪水制御管理責任者の王世平は、現地の洪水の原因は多くの河川が集まっているからであると指摘した。重慶では大雨がないが、隣接する四川省の豪雨が絶えない。11日に3級洪水災害緊急対応を発表した後、わずか8日間で1級の洪水災害緊急対応にグレードアップしたのは、明らかに深刻な豪雨による問題だという。

 長江上流の水文水資源探査局が発表したリアルタイムモニタリングデータによると、20日8時15分長江寸灘水文の増水ピーク時水位が191.62メートルに達し、1981年の歴史記録191.41メートルを上回った。

 また、20日午前4時、寸灘水文の増水ピークは毎秒74600立方メートルに達した。杭州西湖貯水池の容量は1429万立方メートルで、増水量は3分間でほぼ西湖全体を満たすことができる。

 中国政府の不完全な統計によると、洪水は重慶市の12万人以上に影響を及ぼし、6万人以上が避難を余儀なくされる。しかし、重慶市中心の長江、嘉陵江の水位は依然として上昇し続けており、地勢の低い公園、市場、商店、道路などは全て水没した。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)