アメリカ合衆国、ワシントンD.C. キャピトル・ヒル( パブリック・ドメイン)

 米国下院外交委員会は15日に武漢肺炎の起源や伝染過程に対し、初歩的な調査報告を発表した。調査の結果、北京は世界保健機関(WHO)に武漢肺炎の情報を一度も正式に報告したことがなく、国際保健規則(IHR)に違反していることが確認された。

 報告書は「少数党中期報告―Covid-19パンデミックの起源について、中国共産党及びWHO組織の役割を含む(The Interim Minority Report on Origins of COVID-19 Global Pandemic including the Roles of the CCP and WHO)」というタイトルで、50ページに及ぶ長編になっており、米国下院外交委員会首席マイケル・マコール(Michael McCaul)が率いるチームによって書かれた。

 各国が数か月に渡り中共の武漢肺炎に関する隠蔽を非難し続けて、初めて米国会によるオフィシャルな報告書となる。報告書には時間順を追って、昨年12月からのできごとをまとめており、武漢肺炎の初期段階から北京当局の対応について詳しく記されている。また、中国共産党政権がいかに情報隠蔽及びWHOがどのような役割を果たしたかも説明されている。

 報告書の最後には三つの議題が出された。一、WHO組織の責任者を取り換えること。二、中国共産党がウイルス初期段階における隠蔽行為を徹底的に調査すること。三、「国際保健規則」の改訂を行うこと。

(翻訳・北条)