元ホワイトハウス首席戦略官兼上級顧問スのティーブ‧バノン氏(Wikimedia Commons/Elekes Andor / CC BY-SA

 米国内での武漢肺炎の流行により、少なくとも123万人がコロナウイルス感染と診断され、7万2000人が死亡した。元ホワイトハウス首席戦略官および上級顧問のスティーブン・バノン氏(Steve Bannon)は最近、メディアにコラムを発表し、中国共産党指導者たちの米国における数百億ドルの資産を凍結し、世界的な伝染病の犠牲者を補償することを提案した。

 「America’s Voice News Network」の生放送番組「War Room」の中で、武漢肺炎に関する責任追及と賠償問題に言及した際、バノン氏は次のように提案した。中国共産党指導者たちの米国における個人資産は不動産、株式、債券などを含む数百億ドルの資産を保有している。まずそれらの個人資産を凍結しなければならない。当該資産を精査後、犠牲者遺族への賠償にするという。

 バノン氏は、中国共産党指導者は全員共産党員で共産主義者であるのに、なぜこれほどの個人資産を持つことができるのかと問う。同氏は、中国共産党が間もなく崩壊し、中国共産党の指導者たちは既にびくびくして、ぶるぶる震えていると話した。いつか伝染病の真相が明らかにされる時、米国、欧州、英国、インド、ブラジル、日本などの世界各国の人々は、それが全て中国共産党の指導者たちの過ちであるとわかり、彼らは責任をとらなければならないと主張するだろう。それと同時に、中国ではあまりにも多くの人が中国共産党の行動に不満を持っており、武漢肺炎による大量死にも不満を持っている。特に武漢の人たちは、中国共産党の防疫措置と死亡者数の隠ぺいに非常に不満を感じているということも中国共産党の指導者たちがよく知っているはずだろうと示した。

 バノン氏はまた、そもそも中国共産党統治下の最大の被害者は中国人であると強調した。一方、中国中央電視台(CCTV)は、「バノン氏の損害賠償は中国人を狙ったものであり、中国に対して敵意を持っている」という狂信的な評論を報道し、責任を中国人に押し付けようとしている。

 これに対し、バノン氏は、「あなたたち(中共)は間違っている。西側メディアの親中共派の者よ、あなたたちもよく聞け。中国共産党こそ私たちの敵だと私が言ってきた。中国国民は敵ではなく、中国も敵ではない、敵は中国共産党だ!彼らは利口そうに見えるが、実はマフィアと同様だ。買収され中共と同調して協力し合った人々とその所作は、いずれも暴露されるのだ。時間が経てばすべての真実が明らかになるだろう」と訴えた。

 「私たちは真相を暴露することを止めない、実はすべてがまだ始まったばかりだ」とバノン氏。「米国と西側諸国が正義のために憤慨する時、すべては終わり、お前ら中国共産党はおしまいだ!」

(翻訳・柳生和樹)