最近、一部の中国製電気自動車(EV)に搭載されている自動運転や運転支援機能が、SNSなどで物議を醸しています。中でも、自動駐車機能が実際の使用環境で引き起こしたトラブルが注目を集めています。

 ネット上で拡散されている動画には、ある地下駐車場で、中国のEVメーカーである理想汽車(Li Auto)の白い車両「L6」が自動駐車を試みる様子が捉えられています。駐車枠の白線ははっきりと見え、周囲に障害物となる他の車両もないにもかかわらず、この車は前進と後退を繰り返し、位置調整を続けるだけで、一向に枠内に収めることができませんでした。車が長時間にわたって車道を塞いだため、後続車による渋滞が発生し、通行を妨げられたドライバーたちがたまらずクラクションを鳴らし続ける事態となりました。

 目撃情報などによれば、しびれを切らした別のドライバーが、すでに車から離れていたオーナーになんとか連絡を取ったといいます。最終的に、戻ってきたオーナーは周囲の人が見守る中、気まずそうに手動で車を駐車枠に停め直しました。

 理想汽車の自動駐車機能がトラブルを起こしたのは、今回が初めてではありません。以前にも、自動駐車中の同社の車が突然道路の中央に飛び出し、あわや事故になりかける場面を収めた別の動画が出回っていました。

 こうした自動駐車に関するトラブルは、理想汽車だけでなく、他のブランドのEVでも時折報告されています。シャオミ(Xiaomi)やファーウェイ(Huawei)などが展開する一部のEVモデルでも、実際の使用時に自動駐車機能がうまく作動しなかったり、予期せぬ動きをしてしまったりするケースがあるようです。こうした一連の出来事は、急速に普及が進む中国製EVの自動運転支援技術において、実用性や信頼性の面でまだ多くの課題が残されていることを浮き彫りにしています。

(翻訳・吉原木子)