7月6日、中国の広西チワン族自治区横州市で六籃(ろくらん)ダムが決壊し、複数の村が水没する大規模な水害が発生しました。この洪水の影響で地元のヘビ養殖場が流され、大量の毒ヘビが逃げ出しています。コブラなどの猛毒を持つヘビが民家に入り込み、住民が噛まれて負傷する被害が相次いでいるほか、死亡するケースも報告されています。
水が引いた現在も多くの毒ヘビが家屋などに潜んでおり、地元住民の間に不安が広がっています。インターネット上に投稿された映像では、壁の隙間や物置、さらには復旧作業中の泥の中にまで毒ヘビが身を潜めている様子が確認できます。体格が大きく毒性も強いことから、現地の安全にとって重大な脅威となっています。
こうした事態を受け、ヘビの扱いに慣れた民間ボランティアが自発的に被災地へ赴き、駆除活動にあたっています。福建省から駆けつけた救援隊員の陳培鑫(ちん ばいきん)氏はメディアの取材に対し、現在は横州市の雲表(うんひょう)鎮という地域で駆除を支援していると語りました。陳氏が自発的に被災地を訪れて捕獲活動に参加するのは今回が2度目で、1日におよそ20匹以上の毒ヘビを捕獲しているということです。
陳氏によると、今回捕獲している毒ヘビの大半は極めて毒性が強いベトナムコブラで、体長は約1.5メートル、重さは1キロを超えます。また、最近捕獲されているコブラは現地の固有種とは外見が大きく異なるため、水害に遭った養殖場から逃げ出した個体である可能性が高いと指摘しています。
さらに陳氏の説明では、ヘビは直射日光を嫌うため、家屋の乾燥した日陰、特に物置の荷物の間や木材、レンガの隙間などに身を隠す習性があるということです。そのため陳氏は、泥の掻き出しなどの復旧作業にあたる地元住民に対し、周囲の安全に十分注意するよう呼びかけています。陳氏は今後も被災地での巡回と調査を継続し、現地の安全確保を支援していく予定です。
(翻訳・吉原木子)
