最近、中国西部で地震が相次いでおり、なかでも青海省で発生したマグニチュード6.3の地震が最大の規模となっています。

 中国の地震観測機関によりますと、6月16日午後5時6分、青海省海西モンゴル族チベット族自治州(北緯37.80度、東経95.56度)を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生しました。震源の深さは10キロです。震央は標高約4272メートルの高原地帯にあり、半径5キロ圏内には大頭羊溝などの集落が存在します。また、震央から20キロ圏内には大柴旦(ダーチャイダン)鎮があり、地元の行政機関からは18キロ、ゴルムド市からは165キロ、デリンハ市からは166キロ、そして省都の西寧市からは約567キロ離れています。

 現地の地震局の発表では、16日午後6時40分の時点で1人が死亡、4人が負傷し、震央付近の炭鉱作業員は全員が避難を完了しました。その後、同日午後11時時点では死者1人、負傷者8人となっており、現在も被害状況の確認が続けられています。地震発生後、中国の地震局は直ちにレベル3の緊急対応体制を敷きました。ただ、公式の被害報告は遅れて発表されることが多いため、実際の被害状況は公表されている数字よりも深刻である可能性が懸念されています。

 特に注目すべき点として、今回の地震が単発的なものではなく、一連の余震を伴っていることが挙げられます。午後5時12分から5時45分までのわずか30分余りの間に、マグニチュード3.8、3.8、3.0、3.0、3.1、4.4、4.9と、計7回の余震が立て続けに発生し、揺れの規模は徐々に強まる傾向を見せました。観測データによりますと、震央周辺200キロの範囲では過去5年間にマグニチュード3以上の地震が50回発生していますが、今回のマグニチュード6.3はその中で最大規模となります。

 この激しい揺れはインターネット上でもすぐに話題となり、中国のSNSでは「海西地震」というキーワードがトレンド入りしました。青海省の各地から激しい揺れを感じたという声が寄せられています。ゴルムド市のある住民は、築年数の経った集合住宅の4階に住んでおり、最初の揺れで机や窓、戸棚がガタガタと鳴り、建物全体が揺れ動いているようだったと語りました。また、震央に近い観光地の翡翠湖にいた人は、駐車している車まで揺れ出し、立っているのもやっとの状態だったと振り返っています。大柴旦の住民の中には、雨が降る屋外へ避難させられて室内に入れず、その後もはっきりとした余震を感じたと話す人もいました。揺れを感じた範囲は非常に広く、新疆ウイグル自治区のウルムチ、昌吉、コルラ、甘粛省の敦煌、武威、蘭州などのネットユーザーからも報告が上がっています。「自宅の照明が大きく揺れた」「高層階で揺れてめまいがした」といった声や、走行中の高速鉄道の車内で乗客のスマートフォンから緊急地震速報が一斉に鳴り響いたという報告も寄せられました。

 実のところ、こうした事態は今回に限ったことではありません。青海省での地震の前日にも、陝西省で有感地震が発生しています。観測データによりますと、6月15日午前1時13分、陝西省渭南市合陽県(北緯35.22度、東経110.30度)を震源とするマグニチュード4.1の地震が発生しました。震源の深さは14キロです。震央から5キロ圏内には複数の村があり、合陽県の中心部からは14キロ、韓城市からは31キロ離れています。

 震源が浅く、しかも深夜の発生だったため、陝西省の各地や隣接する山西省運城市の住民もはっきりとした揺れを感じました。多くの人が眠りから覚めて屋外へ避難し、中には路上に布団を敷いて夜を明かす人もいたほどです。ある西安市民は、クローゼットの扉がガタガタ鳴る音で飛び起きた後も建物が揺れ続けていたと語っています。また、韓城市のネットユーザーは、揺れで目が覚めた直後は錯覚かと思ったものの、すぐにスマートフォンの地震速報が鳴り響き、今も恐怖で落ち着かないと話していました。合陽県中心部のマンション10階に住む男性は、熟睡中に突然ベッドが激しく揺れ、それが6秒から7秒ほど続いたため、一瞬で目が覚めたと振り返ります。この男性は家族とともにすぐさま建物の外の開けた場所へ避難し、そこで丸1時間待機して、揺れが完全に収まったのを確認してからようやく帰宅したとのことです。幸いにも家の中の被害は小さかったと語っています。

(翻訳・吉原木子)