津波予言は的中、しかしなぜロシア?.
マグニチュード8.8の特大地震が発生し、津波が起きました(絵:fuyin/看中国)

 7月5日が波乱もなく過ぎた後、その日に大津波の発生を予言していた竜樹諒(たつきりょう)氏は多くの批判を浴びました。しかし竜樹氏は、「災害は常に人々が忘れた時に起こるのです」と強く主張しました。
 そして、その25日後にマグニチュード8.8の地震と大津波が本当に発生しました。
 2025年7月30日、ロシアのカムチャツカ半島海域でマグニチュード8.8の特大地震が発生し、津波が起きました。これは世界的にも観測記録に残る史上6番目に大きな地震とされています。地震は津波を引き起こし、ロシア近海地域では波の高さが約4メートルに達しました。カムチャツカ半島沿岸の町セベロクリリスクは津波の衝撃に見舞われ、至る所で浸水し構造物が損壊しました。
 この強度の地震により、広範囲で津波警報が発令されました。日本では地震発生から約1時間以内に最初の津波を感知しました。日本の太平洋に面した海岸線では北海道から関西地方(岩手、新潟、福島、千葉を含む)に至るまで、すぐに広範囲にわたる警報と撤退命令が速やかに発令され、数十万人が安全に避難しました。
 予言されていた災害は日本ではなく、ロシアで発生しました。これは単なる地理的な偶然だったのでしょうか?それとも、この背後には、さらに一歩深いところにある道徳的、あるいは宗教的な警告があったのでしょうか?

なぜ地震は日本ではなくロシアで発生したのでしょうか?

 竜樹氏が当初、奇妙な現象の中で見た災害は日本一帯に起きるというものでした。どういうわけで災害は最終的にロシアで発生したのでしょうか?この予言は正確さを欠いていると疑問視する声もあります。しかし、より深いところに根ざす因果関係と道徳観からさらに詳しく見ていくと、その答えに深く考えさせられるかも知れません。
 国家の選択は、個人の選択と同様に、自らに異なる結果をもたらし、国家や政府の行動がその国の運命を決定づけるのです。では、日本とロシアはそれぞれどのような異なる選択をしたのでしょうか?

ロシアの選択:中共とともに歩み 信教の自由を破壊

 周知の通り、1999年以来、中国共産党政権(中共)は「真・善・忍」を修煉する人々を組織的に迫害してきました。彼らは、不法な拘禁、残虐な拷問による自白の強要、さらには生体臓器摘出など、人道に対する凶悪な犯罪をおかしてきました。しかし、国際社会の沈黙と放任の中、こうした犯罪は今もなお続いています。
 マグニチュード8.8の大地震が発生したわずか数日前、ロシアが一人の法輪功学習者に刑罰を言い渡したという事実を無視することはできません。
 2025年7月24日、ロシアの裁判所は、法輪功学習者であるナタリア・ミネンコワ(Natalya Minenkova)さんに、「真・善・忍」の信仰を堅持したという理由だけで、懲役4年の重い判決を下しました。同じ週、シベリアで別の修煉者が警察から不意打ちの家宅捜索を受け、携帯電話とノートパソコンが押収されました。このようなやり方は1999年以来続いている中共による弾圧と非常に似ています。
 ロシアはかつて東方正教会(ロシア正教会)が盛んな国でした。しかし、今や中共と同盟を結ぶことを選択し、正しい信仰をもつ修煉者たちを弾圧し始めています。これは政治的後退であるだけでなく、神に対する冒涜とも言えます。自ら進んで神への信仰を放棄し、邪悪と共にすることを選択する民族ほど危険なことがあるでしょうか?歴史上、崩壊した各帝国は、ほとんどみな信仰と道徳を喪失したことから始まったのです。

 一方で、ドナルド・トランプ米大統領は、ロシア・ウクライナ戦争を停止するよう公で繰り返し呼びかけ、和平と交渉の重要性を強調してきました。しかし、ロシア政府はこれらの呼びかけに少しも耳を貸さず、依然として独断専行で、数かぎりない命を戦火に巻き込んでいます。
 忠告に耳を傾けず、罪を悔い改めようとしなければ、最終的に自らその結果を引き受けるしかありません。今回のマグニチュード8.8の地震と大津波は、大自然からの警鐘であるだけでなく、神からの最後の警告であるかのようです。

日本の選択:信仰を尊重し 平穏無事

 ロシアの選択と明らかに対照的だったのは日本の選択でした。2024年12月23日から2025年2月9日まで、神韻芸術団は49日間という長期にわたり名古屋から、東京、大阪、京都などに至るまで42回の公演を行ってきました。公演中、中共による妨害を受けたにもかかわらず、最終的に有終の美を飾ることができました。
 2か月後の4月26日に東京湾北部でマグニチュード8.3の大地震が発生すると予言されていましたが、何も起こりませんでした。これは予言が間違っていたのでしょうか?それとも、日本は真の信仰を認め、神を尊重することで災害を回避できたのでしょうか?
 災害はなんの理由もなく起こるものではなく、人々と国家の選択に基づいてやってくるのです。日本の正しい信仰に対する寛容と尊重が、もしかすると災厄を避ける障壁となったのかもしれません。

予言者パーカー氏が見た「花の舞」

 神韻芸術団は毎年、全世界で巡回公演を行い続けています。2025年2月12日、予言者クレイグ・ハミルトン=パーカー(Craig Hamilton-Parker)氏とジェーン夫人は一緒に神韻芸術団の公演を鑑賞しました。公演終了後、彼らはメディアの取材に応じました。
 パーカー氏は、舞踊と演出が伝えるエネルギーが、肉眼で捉えられるものをはるかに超えていると深く感じました。彼はこう語りました。「この公演の背後には、『オーラ』と呼べるエネルギーの流れがあり、インドでは『プラーナ』とも呼ばれています。それは普通の人は肉眼では捉えられませんが、私はそのエネルギーの存在を確かに感じ取ることができました。それは物質の外形を貫き、魂の深いところにまで直に到達する神聖なエネルギーなのです」「中国だけでなく、世界中は文化の復興と魂の回帰を必要としています。私たちは神から来たので、最後は神へ戻るのです。私たちは自らのルーツを忘れたり、失ったりしてはなりません」と述べました。
 ある時、パーカー氏は瞑想中にこんなシーンを見ました。
 中国に最初に現れたのは、まるで果てしなく続く「ぬかるみ」のような、混乱して重苦しく、生気がなく、べとべとした濁った景色でした。しかし、このぬかるみの中から、突然しなやかな姿の女性たちが現れたのです。彼女たちはぬかるみで軽快に踊り始め、優雅な動作ときわだつ美しさで、まるで熟睡していた大地を目覚めさせているかのようでした。

神韻公演の演目は単なる芸術ではなく、啓示でもあるのです

 パーカー氏がシェアした自らの体験では、神韻芸術団の芸術的パフォーマンスの背後には、天上のエネルギーと神からの呼びかけを感じられます。それもそのはず、神韻公演の演目は単なる芸術ではなく、啓示でもあるのです。
 長年にわたり、神韻芸術団の巡回公演の演目の中に、お馴染みとなっている不穏なシーンが登場します。
 例えば、2014年の神韻公演の演目「浩蕩たる主佛の恩恵」では、青い空と白い雲の下、修煉者たちが集まって世界各地で煉功し、法を広めていました。「法輪大法は素晴らしい」と書かれた横断幕を掲げ、煉功し、見知らぬ人々にも煉功を教えていました。背景映像は台湾、オーストラリア、フランス、日本、韓国、ロンドン、アメリカ…と次々と場所を変え、最後に再び中国大陸の風景に切り替わりました。
 皆が煉功に集中していたちょうどその時、背中に邪党(中共)のマークをつけた黒ずくめの邪悪な警官が数人登場します。するとたちまち、空一面に厚い雲が覆い、邪悪な警官たちは善良な修練者たちを暴力で激しく襲撃し、修煉者一人一人を地面に叩きつけました。
 まさにこのとき、稲妻が光り、雷が鳴り始め、巨大な洪水の津波がものすごい勢いで湧き上がり、まるで街全体を飲み込もうとしているかのようでした。街は積み木のように脆く、洪水によって少しずつ引き裂かれ始めました。巨大な波は、まるで末日の津波のごとく街を丸のみにしていました。
 まさに全てが破壊されようとしていたその時、法衣をまとった一人の覚者が現れ、神通力で津波を食い止めたのです。すると、再び平穏が訪れ、空が晴れ渡りました。
 このシーンは神韻公演の大トリとなり、毎年お馴染みの演目となっています。フィクションに見えるかもしれませんが、よく考えてみてください。もし、人類が神への進行を放棄し、正道から背き続けるなら、この演目で示すような大災害がいつか本当にやってくるのではないでしょうか?

災害に直面したら、どのように選択すべきでしょうか?

 従来、大災害は、無作為に偶然にまかせて起こるものではありませんでした。古代から現在に至るまで、それぞれの自然災害の背後には往々にして、人心の堕落と信仰の崩壊が伴っています。ロシアの今回の災害は、単なる地震と津波という自然災害ではなく、道徳と信仰における警告のサインでもあるのです。
 そして、日本の選択は私たちに啓示を与えてくれました。神を敬い、徳を重んじ、真の信仰を尊重することこそ、運命を書き換えることができるのかもしれません。ロシアの状況は、邪悪と同盟を結び、良知に背いたことによって、最終的に神からの裁きに直面したことを私たちに気づかせてくれました。

 竜樹氏の予言が的中したのは、災難が起る時間や場所をあらかじめ察知しただけではなく、「災難がいつか必ずやってくる」ということを示してくれたことです。すなわち、気が緩み、神への畏敬の念がなくなったその時に、災難は必ずやってくるというのです。

(文・陳静/翻訳・夜香木)

中国語の原文(中国語の看中国ウェブサイト):

龍樹諒預言七月大海嘯應驗 爲何震中不是日本而改在俄羅斯