中国の「両会(全国人民代表大会と政治協商会議)」が4日、5日に開催されます。この敏感な時期に、北京の街頭である男性が拡声器を使って、演説を行い、多くの人が横断幕を持って、中国共産党(以下、中共)官員の財産の公開を求めました。

 ネットユーザーが投稿した動画には、ある男性が街頭で拡声器を使って、演説する様子が映っています。彼の背後で4人の男性が2つの横断幕を掲げており、一つの横断幕には「市民は官員の財産公開を要求する」と書かれています。

 男性は演説で、「警察が夜中に家に来て私たちを連行し、無駄な質問をたくさんして、結局何の役も立たない。人民が税金を払って、あなたたちを養うのは、国家に奉仕させ、国家の進歩を促すためだ。結局、あなた達は人民を弾圧した」と警察を非難しました。

 警察がこの男性を連行しようとしたところ、多くの民衆が前に出て、男性を助けようとしました。

 これに対して、一部のネットユーザーは、「選挙権がなければ、公民とは言えない」、「反対するだけではなく、(中共を)根本から排除しなければならない」とコメントしました。

 現在、北京の警備が厳しくなっています。北京市公安局は、「両会」期間中にドローンなどの航空機の利用を禁止した通知を出しました。北京への郵便物も「二次検査」を受ける必要があります。北京に行く人は「入京証」を取得する必要があります。

(翻訳・吉原木子)