「中国肺移植第一人者」と呼ばれる医師陳静瑜はこのほど、2023年だけで江蘇省の無錫市と浙江省の杭州市で合わせて、370件の肺移植手術を行ったことを明らかにしました。

 陳静瑜は今月2日にウェイボーで、「2023年、無錫で205例、杭州で165例の肺移植手術を行い、全国各地での診察手術も加え、飛行機や高速鉄道で忙しく移動している。自分の人生は、好きなことをして、疲れながらも幸せ」と投稿しました。

 経済専門家の「印和闐」は28日、Facebookで陳静瑜の投稿を共有し、「2023年に一人の器官移植医師が無錫市と杭州市で370件の肺移植を行った。一年中、飛行機や高速鉄道で、中国全国で手術を行っている。これらの肺はどこから来たのか?中国にはどれほど多くのこのような専門家がいるのか?」と述べ、陳静瑜の投稿が恐怖を感じさせると指摘しました。

 また、陳静瑜とそのチームは2023年5月、アメリカ医学会(JAMA)の子刊行物「JAMA Network Open」に中国の肺移植に関する論文を発表しました。陳静瑜は「私たちは長年、死刑囚の臓器を使用してきたため、海外では中国の器官移植が拒まれてきた。私たちの学術論文を掲載してくれず、学術会議や海外での交流会に参加することもできなかった。2015年から中国は『心脳死』した人々の 臓器提供を全面的に推進し、脳死した人々からの臓器が私たちの唯一の臓器源となった。年間約6000件の愛情のある 臓器提供に感謝し、私たちの肺移植が世界に向けて歩んでいる」と述べました。

 これに対して、大紀元は、陳静瑜が中国共産党は長期にわたり死刑囚の臓器を使用してきたことをうっかり認め、「脳死」した患者の臓器を使用していることを認めたと報じました。大紀元の報道によると、「脳死」の患者は全脳機能が失われ、自主呼吸が停止した後でも、呼吸器によって一定期間呼吸と心拍を維持することができるため、器官移植の観点からは「脳死」供体は生体とみなされます。一方、「心脳死」は脳死の症状に加え、呼吸器によって一定期間呼吸と心拍を維持することができず、どの意味でもすでに死亡しているとされています。

(翻訳・吉原木子)