(イメージ:Wikimedia Foundation CC BY-SA 3.0

 トルコ憲法裁判所去年12月の裁判により、ウィキペディアへのアクセスを遮断することはトルコ憲法を違反し、トルコ公民の自由を妨害している。トルコ政府は三年間遮断されたウィキペディアへのアクセスを今月16日に解禁した。結局、中国がウィキペディアへのアクセスを遮断する唯一の国になる。

 しかし、これはトルコがインタネット自由の国を意味することではない。トルコは未だに300以上のウェブサイトを遮断している。それにもかかわらず、「ウィキペディア」の管理者の立場から見ると、今回はトルコのネットユーザーの大勝利であり、トルコ国民は自分の情報通信の自由の権利をきちんと守り切った。

 トルコ政府がウィキペディアへのアクセスを解禁してから、中国がウィキペディアへのアクセスを遮断する唯一の国になった。2015年12月4日、中国政府がウィキペディアを完全に遮断し、中国国内のパソコンがすべての言語のウィキペディアへのアクセスができなくなった。

 これはウィキペディアが中国で初めて遮断されることではない。2004年の「六・四天安門事件」15周年期間に、中国政府は初めて中国語のウィキペディアを封鎖した。それ以来、毎年の「六・四天安門事件」と「十・一」(中国共産党政権の建立記念日)などの敏感な時期に、中国語のウィキペディアは度々遮断された。2013年、中国在住のウィキペディアの中国語版管理担当の黄志松氏は中国共産党政権の情報審査に協力しないため、4年間出国禁止の罰を課された。

 ウィキペディアは世界で最も有名な参考サイトであると同時に、中国人が情報を得る重要な手段であり続けた。中国共産党関係者によると、中国共産党がその一党独裁体制を維持するために、情報をコントロールし中国国民を世界から切り離した。

 実にウィキペディアだけでなく、中国共産党政権はフェイスブックやツイッター、YouTubeなど、様々な自由に情報の交流ができる独立ウェブサイトも封鎖している。

(翻訳・宛 漣音)