広東省の深セン市や江蘇省の昆山市などでは最近、多くの若い失業者が路上生活しています。彼らは居場所を失い、飢えや寒さに耐えながら、他人に追われています。一部の専門家は、これが中国社会を不安定化させる可能性があると懸念しています。

 ネット上で出回っている動画には、江蘇省昆山市の中華園では、多くの人々が大きな橋の下で寝ている様子が映っています。動画を投稿したネットユーザーによると、これらの人人は、仕事を見つけられず、居場所を失ったとのことです。

 昆山市のほか、深セン市の竜華バス停の近くにも大量の路上生活する若者がいます。ネット上で出回っている動画には、警棒を持った警察官がこれらの人々を追い払っている様子が映っています。

 広州市民の武さんによると、路上生活する人が多いだけでなく、食べ物をもらえず、飢えている人々も少なくないといいます。

 これについて、米国のシンクタンク「外交関係委員会」のベン・ステイル主任はボイス・オブ・アメリカとのインタビューで、「中国の若者の発展の機会はすでになくなっており、彼らの生活水準は父親の世代より低くなっている。これは中国社会の動揺を引き起こすだろう」と述べました。

(翻訳・吉原木子)