甘粛省臨夏市積石山県で18日23時59分、マグニチュード6.2の地震が発生し、震源の深さは10キロメートルでした。19日13時までに、甘粛省では113人が死亡し、536人が負傷しました。甘粛省に隣接する青海省でも14人が死亡し、198人が負傷しました。

 ネット上で出回っている動画によると、今回の地震被害は非常に深刻で、多くの家屋が倒壊し、ひび割れが生じていることが分かりました。中国の公式メディアの報道によると、この地震で15万軒以上の家屋が損壊し、道路や水道、電気など多くの生活施設に大きな被害が出ました。

 今回の地震は、マグニチュードはそれほど大きくありませんでしたが、多くの死傷者が出ました。これについて、中国地震応急捜索救助センターの賈群林研究員は、「今回の地震発生区域は青蔵高原の東縁に位置し、南北地震帯の一部です。今回の地震のマグニチュードと震源の深さから見ると、M6.2の地震は中級から強い地震に該当し、震源の深さは10キロメートルです。このような浅い震源の地震は地表に大きな破壊をもたらします。同時に、震源地は積石山県からわずか8キロしか離れておらず、周辺の村落が密集しているため、夜間の地震で住民の反応が遅れたことが、地震の死傷者を多くする直接的な原因となります」と述べました。

 また、死傷者の多さに加えて、今回の地震の救助も非常に困難です。中国では現在、急激な気温の下がりが起こっており、気象予報によると、震源の積石山県では今後10日間の最低気温が-10℃から-14℃になるといいます。これに対し、賈群林研究員は、「今回の地震の救援環境は今年2月に発生したトルコ大地震と似ており、両者とも低温地域の地震救助に該当します。しかし、我々が直面している状況はトルコよりもさらに深刻かもしれません。地震が発生した地域の夜の最低気温はマイナス20度であり、しかも、震災地は高地に位置しています。通常、平野地帯では救助チームの交代は6〜8時間ですが、このような高地での低温救助状況では、交代時間は4〜6時間に短縮されます。現在、廃墟の下に埋まっている人々は、体力と耐久力に大きな挑戦を受けています。」と述べました。

 今回の地震で多くの死傷者が発生したことについて、ネットユーザーからは疑問の声が上がっています。「M6.2はそれほど大きな地震ではないのに、100人以上もの死者が出たのはなぜだろう。2018年の台湾花蓮地震は、今回発生した地震とほぼ同じ威力でしたが、これほど多くの死傷者を出すことはなかった。なぜ中国ではこれほど多くの死傷者が出たの?またおから工事が原因か?」

(翻訳・吉原木子)