過去半年の間に、中国経済は一連の厳しい挑戦に直面している。その中には、GDP成長率の鈍化、記録的な若者の失業率、外国投資、輸出と通貨市場の低迷などが含まれている。その背景で、賃金未払いが多くの地域で頻繁に発生している。

 ネット上で出回っている動画には、中国国家新聞出版広電総局(略称広電総局)の従業員が抗議のバナーを掲げ、一人の女性が「8か月間給料が支払われていない!」と高らかに叫んで、他の人々も高らかに「生き抜かなければならない!生き延びなければならない!」と声を上げている様子が映っている。

 バナーには大きな黒文字で「半年間給料が支払われていない!私たちは生き残りたい!政府はどうか何とかしてください」と書かれている。

 公開資料によると、広電総局は中国の国営企業で、待遇が良く、福利厚生が充実しており、通常、特別な経路を通じてしか入社できないという。

 一方、給料が滞っているのは広電総局だけではなく、天津の公務員も同じ問題に直面している。

 中国の元ジャーナリストである趙蘭健氏が暴露したところによると、天津市河北区政府が3月から給料を支払うのに十分な資金がないため、地元の寺(大悲院)から数億元の借金をして、7月まで何とか持ちこたえたが、その後再び財政的な困難に陥った。また、寺から借金をしたいところ、断られたという。

 また、吉林省九台市で4日、退職した多くの教師が退職金を受け取っていないとして、集団抗議を行った。

(翻訳・吉原木子)