中国では各地で洪水被害が続いており、黒竜江省など8つの省は29日、大雨の青色警報を発表した。

 江蘇省は27日から、今年最大かつ最も深刻な豪雨と洪水に見舞われ、降水量は300mmに達した。ネット上で出回っている動画には、江蘇省淮安市では深刻な内水氾濫が発生し、市街地が水浸しになり、道路は川になった。

 浙江省台州市で27日朝、豪雨に見舞われ、一部の河川の水位が急上昇した。一部の車が水に浮かび上がり、一部の車は洪水に流された。

 同日、湖南省張家界市桑植県は1998年以来の最大の豪雨に見舞われた。ネット上で出回っている動画によると、わずか一晩で荒れ狂う川の水が周辺の農地や農家を流し、市内で深刻な浸水が発生した。

 中央気象台は29日、黒竜江省、吉林省、江蘇省など8省で大雨の青色警報を発表した。

 さらに懸念すべきことは、台風9号と台風11号が中国に接近している。もし台風が襲来すれば、各地の洪水被害がさらに深刻化する。

(翻訳・吉原木子)