中国共産党(以下、中共)中央台湾工作弁公室は21日、台湾から輸入されたマンゴーから有害生物が検出されたとして、台湾産マンゴーの輸入を一時停止すると発表した。一方、中華民国農業省は、中国側が国際慣行に合致せず、両国の協議なしに貿易を一方的に中断する行為に対し、遺憾の意を表明した。

 台湾産パイナップルに続き、中国は台湾産マンゴーもカイガラムシを検出されたとして、輸入を一時停止した。これに対して、中華民国農業省は21日、過去5年間に中国に輸出されたマンゴーが5689ロットで、今年6月15日と8月3日にカイガラムシが検出された通知を中国から受けた。その割合が千分の一未満である。また、台湾は通知を受けた後、直ちに改善を行い、7月4日と8月17日に中国に通知したが、中国からの関連する返答は得られていないと発表した。

 中華民国農業省はまた、中国が国際慣行に合致せず、両国の協議なしに貿易を一方的に中断した行為に対し、遺憾の意を表明し、中国と台湾との技術対話を速やかに進め、合理的な解決策を模索し、マンゴーの販売を早期に再開させようと呼びかけた。また、(台湾)政府は国内のマーケティングの強化、技術改善、市場の開拓などの具体的な措置を引き続き講じ、マンゴーの生産・販売と価格の安定を維持し、農家の収益に影響がないように尽力すると強調した。

 農業大臣の陳吉仲(ちん・きちちゅう)氏は、中国がしばしば国際慣行に合致せず、貿易を一方的に中断する行為に対し、農業省は常に卵を一つのかごに盛らないように努力してきた。現在、日本は中国に代わって、台湾の果物の最大輸出市場となり、中国はすでに第4位に下がった。その中には中国に938トンのマンゴーが輸出され、国内生産量の約0.5%しか占めていないため、台湾への影響はそれほど大きくないと述べた。

 中華アジア太平洋菁英(せいえい)交流協会の王智盛秘書長は、中国が突然、台湾のマンゴーの輸入を禁止したのは、明らかに政治的な要因がある。本当の原因は有害生物の検出ではなく、頼清徳副総統の外国訪問と関係があるとし、中共は常習的に経済脅迫の手段で台湾に制裁を加えてきた。農水産物の輸入禁止を通じて、農民に経済的な圧力をかけ、台湾民衆の不満と反感を引き起こし、認知戦によってこれを頼清徳副総統の外国訪問と結びつけ、責任を台湾政府に帰すると述べた。

(翻訳・吉原木子)