黒竜江省南部で2日から4日にかけて、集中豪雨が発生し、河川の増水やダムの決壊を引き起こした。黒竜江省寧安市大西屯地域は洪水によって水に浸かり、わずか十数人しか生き残れなかった。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、黒竜江省寧安市大西屯地域は洪水で水没し、山に避難していた十数人の村民しか生き残れず、ほかの村民は洪水によって流され、行方不明になったことがわかった。山に避難した人々は中高年がほとんどで、子どもや負傷者もいて、食料が不足しており、救援を待っている。

 別の動画によると、ダム決壊時には洪水が四方八方から押し寄せ、村人には逃げ場がないことがわかった。

 中国メディア「南方週末」の報道によると、寧安市で最も被害が大きかったのは「爾站林場」とも呼ばれるところであり、そこでは数百人が暮らしている。地元村民によると、洪水は4日未明に発生し、わずか半時間で建物の一階まで上がったという。

 ネット上で出回っている動画には、洪水によって倒されたトウモロコシの茎や引き抜かれた白樺の木しかない空地が映っている。動画を撮影した男性は、「ここが元は私の家であった。以前は庭があり、養蜂もしていたんだ。今は何も残っていない」と述べた。

(翻訳・吉原木子)